ショット力は練習場でも鍛えられるが、アマチュアにとって練習の機会が少ないのがグリーン上の練習だ。そして、パッティングの“実戦力”を鍛えるためには「ラウンド後の復習がいちばん大事です!」と教え上手の美人女子プロ、荒井舞プロは話す。3パットを撲滅する効果的な練習方法を教えてもらおう。

ラウンド後の練習は効果が大きい

「アマチュアの方にとくにやってほしいのは、ホールアウト後のパッティング練習ですね。練習場は夜でも行けますが、芝の上からパッティングを復習できるのは、ホールアウト後の夕方のコースだけ。この貴重な機会を大事にしてください」

そう語る荒井舞プロ。ホールアウト後に「今日はパット入らなかったなあ」とボヤくアマチュアは多いが、それを放置したままでは、次も同じ過ちを繰り返すだけ。荒井プロは、ロングパット、ショートパット、そしてラインの読み3つの復習方法を教えてくれた。

「まずロングパットは、10歩、20歩の基準となる2つの距離を、歩測して正確に打つ練習をしてください。1日ラウンドした後ならその日のグリーンの感覚は残っていると思いますので、そのタッチをベースに、10歩、20歩の距離を打つにはどのくらいの振り幅が必要なのかを体にしみこませます。こういう作業が、距離感の基準を作っていくんです」(荒井)

画像: カップまで10歩、20歩の2つの距離で練習し、これをロングパットの2つの基準にしよう。「距離のモノサシ」を作るためには、きちんと距離を歩測して、正確な距離で練習することが重要

カップまで10歩、20歩の2つの距離で練習し、これをロングパットの2つの基準にしよう。「距離のモノサシ」を作るためには、きちんと距離を歩測して、正確な距離で練習することが重要

次にショートパットだが、これは真っすぐな上りの短いラインを見つけて、打ち出し方向に集中して練習することが大事だという。

画像: ショートパットはできるだけ真っすぐの、できれば上りのラインで練習しよう

ショートパットはできるだけ真っすぐの、できれば上りのラインで練習しよう

「カップインするかどうかよりも、ボールの30センチ先の目印を目がけて真っすぐ打ち出すことがすべて。本当にショートパットが不調なら、あえてカップのないところで、目印だけに集中して練習してもいいくらいです」(荒井プロ)

画像: ショートパットで大事なのは、ボールの30センチ先の狙った地点をしっかり通過させること

ショートパットで大事なのは、ボールの30センチ先の狙った地点をしっかり通過させること

そしてラインが読めなかった日は、カップの周りにボールを6~8個円周状に並べて順番にパッティングする練習がおすすめだ。

短時間でも、その日のラウンドのイメージが残っているうちにキッチリ復習すれば、問題点の修正も容易だし、実戦とリンクした練習ができる。とくに最後のカップを1周して打つ練習などは、人の多い朝の練習グリーンではほかの人の邪魔になってしまうため、ホールアウト後ならではの練習。ホールアウト後の30分を惜しまずにやってみよう!

画像: カップを中心にボールを6~8個ほど円周状に並べて、順番に打っていくことで、全部のラインを練習できる

カップを中心にボールを6~8個ほど円周状に並べて、順番に打っていくことで、全部のラインを練習できる

「少し傾斜が強いエリアで、1~2メートルのあまり長くないけれどもラインの影響を受ける距離で練習してください。同じ距離でも、ラインによって転がりも曲がりも全然違います。それを全周囲、確認しながらカップインさせることで、ラインのイメージがはっきりしてくるんです。ていねいにやっていると『今日はラインの読みが全体的に薄かったな』というような復習にもなりますし、『このくらいの傾斜ならこのくらいの差が出る』という経験値の蓄積にもなりますよ」(荒井プロ)

この時、ボールを並べる際は、全部ていねいにラインを読んで、打ち出したい方向にボールの線を合わせてセットしよう。「鉄は熱いうちに打て」と同じように、ラウンド直後の練習であなたの実戦力がグンとアップすること間違いナシだ!

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