現在使っているクラブは意外にも……
トランプ大統領が就任してからゴルフをした回数を数えるという非公式サイト「TRUMP GOLF COUNT」によると、今回の安倍首相とのプレーは就任以来90ラウンド目。
昨年、私は知り合いのメンバーに招待してもらい、クラブハウスで昼食を取りながら大統領と首相がゴルフをするシーンを観る機会があったが、今回はゴルフ好きとして知られるトランプ大統領が使用するゴルフギアや腕前を紹介しよう。
今回トランプ大統領が使用していたクラブは最新モデルではなかった。ウッドはテーラーメイドの2年前の「M2」、アイアンは4年前の「ツアープリファードCB」、パターはなんと11年前、2007年に発売された、スコッティ・キャメロンの「スタジオステンレス」だった。
ウェッジだけはテーラーメイドの現行品「ミルドグラインド」にアメリカの星条旗とPOTUS 45(President of the United Statesの頭文字と、第45代目米大統領の略)の刻印がしてあるものだった。
ブームに流されず、頑固なまでの道具へのこだわりを感じるセッティングといえるだろう。
バッグは2017年にテーラーメイドが全米オープンに出場した選手用に渡した特別モデル。ここには大統領公式印とDONALD TRUMPのネームが入れられている。
ボールは大きな大統領公式印があるタイトリストの特注ボール。番号は第45代目大統領を示す「45」の1種類のみ。
気になる腕前だが、全米ゴルフ協会(USGA)公式ハンディは2.8。しかし最後にスコアを提出したのは2016年6月になっているので最新の数字ではなさそうだ。ちなみに提出されたスコアの中では74がベスト(編集部注:数字的には“かなり上手い”と言える)。
肝心のスウィングはというと、身長190センチの体格からダイナミックな腰のターンで豪快に振り抜くロングヒッター。下半身のキレはスピード感があり、とても71歳には見えない。本人いわくパッティングが得意とのことだが……気になるスコアは、今回も発表なしだった。