ダスティン・ジョンソンが「世界1位」の座を守れるか!?
今週はTPCソーグラスで行われるプレーヤーズ・チャンピオンシップです。今年はワールドランキング50位までの全員がエントリーしています。どの試合でも優勝することは本当に大変ですが、ワールドランキング上位者とPGAツアーメンバーしかいない144名のフィールドですから、世界1レベルの高い試合と言ってもいいでしょう。第5のメジャーと言われるこの大会の優勝者には5年間のシード権が付与されます。
現在ワールドランキング1位を巡る争いが熾烈です。ダスティン・ジョンソンが64週続けて1位の座をキープしていますが、今週11位以内に入らないとその座を現在2位のジャスティン・トーマスに譲ることになります。また3位のジョン・ラーム、4位のジョーダン・スピース、5位のジャスティン・ローズまでが今週の結果次第で1位になるチャンスを持っています。
パーマー招待で勝ったロリー・マキロイも先週勝ったジェイソン・デイも優勝後の会見でまたワールドランキング1位に返り咲きたいという気持ちを述べていました。今週ワールドランキング1位を狙えるこの5人の熱い優勝争いを見てみたい気もします。
フェアウェイキープ率とパーオン率ともに1位のステンソンが有利!?
さて、今大会の歴代チャンピオンを見てみるとタイガー・ウッズやセルヒオ・ガルシア、デイなどの誰もが納得するビッグネームも多いですが、一方でティム・クラーク、K.J.チョイ、フレッド・ファンクらのように距離よりも正確性というタイプのチャンピオンも数多くいます。
そこで今大会で上位に入っている選手のこの試合でのスタッツをここ数年遡ってチェックしてみると、Driving Accuracy(フェアウェーキープ率)とGreens in Regulation(パーオン率)、この2つの部門で上位にいる選手が圧倒的に上位を占めています。
TPCソーグラスは7189ヤードとPGAツアーでは短いほうに入るコースでドッグレッグも多く、ティーショットの精度とボールを左右に曲げる技術が問われます。グリーンの平均サイズも5000スクエアフィート(465㎡)とツアー平均よりはるかに小さく、フェアウェイキープ率とパーオン率が重要な数字であることは頷けます。
今季のPGAツアーのスタッツを見てみると、この2部門(フェアウェイキープ率、パーオン率)とも上位20位に入ってる選手が7名います。
両部門とも現在1位のヘンリック・ステンソンを筆頭にカイル・スタンリー(7位、2位)、パット・ペレツ(10位、4位)、チェズ・リービー(3位、18位)、ケビン・ストリールマン(19位、6位)、エミリアーノ・グリーロ(14位、12位)、ブライアン・ハーマン(18位、14位)といった面々が今季のスタッツから見たTPCソーグラス向きの選手たちということになります。
終盤でドラマチックな展開が多いTPCソーグラス。16番では昨年アルバトロスも1つ出て、4日間で14個のイーグルが出ました。17番は選手にとってはたまらなく恐ろしい名物の浮島グリーン。そして不動の難易度1位ホールの18番。今年のソーグラスを制するのは果たして誰でしょうか。