「第5のメジャー」と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権は、2日目を終えてウェブ・シンプソンが15アンダーで2位と5打差をつけて首位に立った。初日66、2日目63と爆発的スコアを叩き出している秘密は、本人曰く「子どもの頃のホームコース」にあるのだという。一体どういうこと?
「何をしても全てが上手くいっている。僕は簡単なゴルフコースで子供の時プレーして育ったんだ。だからホームコースで低いスコアを出していた頃を思い出したよ」
そうシンプソンは語る。簡単なコースでのプレー経験が豊富だから、ビッグスコアにも慣れっこだということだが、なにしろコースは初日に日本の松山英樹が79を叩いたTPCソーグラス。ツアー屈指の難コースを、あたかも“簡単なゴルフコース”であるかのようにプレーしているというのだから、好調さがうかがえる。なにしろ、2位とは5打差をすでにつけている。
「1打差より5打差のほうが良いね。明日(土曜日)は守りのゴルフはしないね。コースに出て、1番で良いドライバーショットを打って同じゲームプランでいきたいね。守りにはいるとしたら最後の2、3ホールかな」(シンプソン)
2日目のシンプソンは「守りのゴルフ」をする必要性を感じさせないゴルフを展開。2番ホールで33フィート(約10メートル)のイーグルパットを沈め、ハーフターンまでにさらに3つのバーディーを奪取。11番から16番まで6連続バーディという自己新記録かつ大会記録タイをの大爆発を見せた。
17番でティショットを池に入れ、そのホールをダブルボギーとしていなければ、夢の“50台”のスコアまでが視野に入っていた。
過去、ザ・プレーヤーズ選手権では、3人の選手が2位に3打差以上をつけて決勝ラウンドに駒を進め、その全員が勝っているのだという。シンプソンはジンクス通りに勝利を収められるか。週末のプレーを楽しみにしたい。
写真/Sam Greenwood(Getty Images)、協力/PGAツアー