「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」が開幕する。歴代優勝者で、今年から同大会のコースセッティング担当に就任した佐藤信人が勝者を予想。先週大活躍を見せた27歳、秋吉翔太の2連勝はある!?

17番ホールは少しアンフェアなのではないか?

2000年から始まった日本ゴルフツアー選手権は今年で19回目を迎えます。

この大会はJGTOが主催ということで、日本ツアーのモデルになるような、他のトーナメントから真似してもらえるような、そんな大会を目指しています。コース改造をしたり、選手やスポンサーのホスピタリティを充実させたり、足を運んでくれるギャラリーが少しでも見やすいように工夫をしたりしながら、少しずつですが進化しています。

今年からこの大会のコースセッティング担当になり、3月と5月の下見を経て今週を迎えています。

コースセッティング担当の仕事は主にホールロケーションを決めたり、使用ティの位置を決めたり、下見の段階でフェアウェイのラインやラフの深さなどをグリーキーパーにリクエストしたり、文字通りコースセッティング全般を考えます。

宍戸ヒルズでのツアー選手権に何度か選手として出場し、ここ数年はテレビで見ていて、いつも最難関ホールになる17番ホールが個人的には少しアンフェアなのではないかと感じていました。

17番ホールは481ヤードと長いパー4で右サイドがOB、残り120ヤードくらいの所からグリーンのすぐ手前まで大きな池があり、ティショットをラフに入れた瞬間に池の手前にレイアップすることが決まってしまうし、右のOBが浅いので少し右に行った球がOBになってそのラウンドが一発で台無しになってしまう。ティショットにかかる比重が大き過ぎると感じていました。

そこで今回はティーショットがラフに入ってもグリーンを狙う人もいれば刻む人もいる、選手が行くのか刻むのか迷うくらいの長さにラフを設定してほしいとリクエストしました。また選手が少しでもアグレッシブなティショットを打てるように右のOBをラテラルウォーターハザードにしました。

これによって17番ホールは少しやさしくなるかもしれませんが、個人的にはこの方がフェアだと思いますし、セカンドショットの選択が増えるので見るほうも楽しいのではと考えています。

さて今週はどういう選手が優勝争いを繰り広げるのか。宍戸ヒルズはティショットの精度が大事で、これまで勝った選手を見るとフェードヒッターとフェアウェイキープ率の高いストレートヒッターしかいません。

まずは先週初優勝を挙げた秋吉翔太選手。日本ツアー屈指のフェードヒッターで月曜日にUSオープンの出場権を獲得するとミズノオープンの優勝で全英オープン出場も決めて乗りに乗っています。ワールドランキングも184位に上昇し、全米プロ出場も見えてきました。

ここで勝つとWGCブリヂストン・インビテーショナルに招待されるので、この夏は夢のようなスケジュールで海外を回れる可能性があり非常にモチベーションが上がっていることでしょう。

画像: 全米・全英両オープン出場が決まり、乗りに乗っている男、秋吉翔太(写真は2018年のミズノオープン 撮影/岡沢裕行)

全米・全英両オープン出場が決まり、乗りに乗っている男、秋吉翔太(写真は2018年のミズノオープン 撮影/岡沢裕行)

続いてフィリピンのアンジェロ・キュー選手。ウェアが常に上下蛍光色で、キャップには「気楽にGO」とか「天才中年」などいろんな日本語が入ったものを被っていてなかなか面白いキャラクターです。昨年は3日目を終えて首位に立ちながら最終日5位タイで終わり日本ツアー初優勝を逃しました。現在4試合連続予選を通過していてここ2試合は8位タイ・16位タイと好調です。

画像: ユニークなキャップが目を引くアンジェロ・キュー。昨年は5位タイと優勝に近い位置でプレーしており、直近2試合の調子も良い(写真は2017年の東海クラシック 撮影/姉崎正)

ユニークなキャップが目を引くアンジェロ・キュー。昨年は5位タイと優勝に近い位置でプレーしており、直近2試合の調子も良い(写真は2017年の東海クラシック 撮影/姉崎正)

他には日本一曲がらない稲森選手。勝つのは時間の問題だと思います。初優勝者を多く生んでる大会でもあるので楽しみです。正確なフェードボールが持ち球で関西オープンを制して3勝目を挙げた時松隆光選手。この大会と相性が良く、先週6位タイと今季初のトップ10フィニッシュで良い流れの小田孔明選手あたりが今週優勝争いをするのではないかと予想しています。

HONMA

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