3日目を終え、ついにアンダーパーの選手が一人もいなくなった全米オープン。この日は、フィル・ミケルソンがまだ動いている途中に2打罰覚悟でボールを打つというまさかの行為も飛び出した。松山英樹も苦戦した“ムービングサタデー”の模様を、現地で取材する月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウがレポート!

こんにちはケンジロウです。サウサンプトンのシネコックヒルズGCからお届けしております。U.S.オープン、決勝ラウンドの初日が終わりました。

まさに「ムービングサタデー」でしたね。選手たちはどんどんとスコアを落とし、上位のスコアが目まぐるしく変わりました。

4アンダーでスタートしたダスティン・ジョンソンでしたが、前半ハーフで6つ叩き、通算2オーバーで折り返し。後半も1つスコアを落として、トータル3オーバーでフィニッシュ。トップを独走していたのですが、気づけば2位以下集団のグループに囲まれ、最終的に1位タイが4人となる大混戦となりました。

その3オーバーに、ダスティン・ジョンソンとダニエル・バーガー、トニー・フィナウ、ブルックス・ケプカが並び、一打差の4オーバーにジャスティン・ローズ、そして5オーバーにヘンリク・ステンソンの名があります。

7オーバーでスタートしたフィナウとバーガーが4アンダーを出して一気にトップまで上がったことを考えると、明日は9、10オーバーぐらいまで意外とチャンスがあるのではないかと思います。

日本でもテレビ中継でご覧になっていた方は多いかと思いますが、5オーバーでスタートした松山英樹も今日はスコアを落としてしまいました。

1番を無難にパーセーブしたあと、難しいパー3の2番ではバーディチャンスを作るも、パットが入らずパー。3番、4番ともにパーセーブをして、着実にパーを積み重ねていました。

そして迎えた5番ホール、ティショットも良く、2打目をグリーン手前まで運び、そこから20ヤードほどのアプローチ。なんとか寄せてバーディをとりたいところでしたが、「単純にミスしてしまいました」(松山)とダフリ気味に入ってしまったのか手前にショート、そのまま尾根で右サイドに転げ落ちてしまいました。そこから寄らず入らずで、今日初のボギーを打ちます。

6番と7番はナイスパーセーブしてこのまましぶとく前半を乗り切るかなと思っていたら、迎えた8番ホールに落とし穴が待っていました。

セカンドが奥にオーバーして、アプローチはショート。そしてそこから4パットを喫してしまったんです。

そこで意気消沈してしまったのか、後半は13、14、15と立て続けにボギーを叩き16番で再び4パット。この日9オーバー、トータル14オーバーでホールアウトしました。

画像: 4パット2回を含む33パットとグリーン上で苦しんだ松山はトータル14オーバー、54位タイでホールアウト

4パット2回を含む33パットとグリーン上で苦しんだ松山はトータル14オーバー、54位タイでホールアウト

以下、試合後の松山のコメントです。

「グリーンが難しかったです。昨日よりスピードが上がっていて上手く対応できませんでした。
ミスパットは一回もないのに4パットしたのは初めてです。それを払しょくしようと思って16番はしっかり打ったんですけど同じようにミスしてしまって……」

ミスパットがなくて入らなかったというとグリーン上ではねたりしてしまったんですか? という記者の質問に対しては、「ラインの読み違えとか、グリーンのスピードがまだわかってないのかなと思います」と回答。

ストロークが良くなかったということもありますか? という問いに対しては、「これだけ入らないとストロークが悪いのかなと思い始めちゃいますよね」と答えていました。

この日のパット数は33。プロの試合で4パットってなかなか見ないですよね。でも今週のグリーンだとあり得ない話じゃない気がします。とにかくみんな入っていないですからね。

今日は松山プロが言うようにグリーンがさらに早くなり、ピンポジがとにかく“エグい”ところに切ってありました。

こちらで話題騒然となっているフィル・ミケルソン問題も難しいグリーン、難しいピンポジによるものが大きいと思います。フィルは今日の13番ホールのグリーンで、転がり落ちそうな動いている球を小走りで駆け寄って打ってしまったのです。

画像: U.S. Open (USGA) on Twitter twitter.com

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「2打罰というのはわかっていたけど、エッジまで落ちてしまうよりはいいと思ってやったんだ。今日何度も同じようなことをやろうと思っていたけどついにやったんだ」と、本人は反省していない様子ですが……。

その13番ホールのグリーンのヤーデージメモを星野陸也プロのキャディの井手口さんから入手しましたので、こちらをご覧ください。

画像: 平らな部分は青線で囲われたわずかな部分しかないシネコックヒルズGC13番ホールのグリーン図。黄色が3日目のピンポジションで、奥から打ってピンをオーバーすると、グリーンを出るか、バンカーに入ってしまう

平らな部分は青線で囲われたわずかな部分しかないシネコックヒルズGC13番ホールのグリーン図。黄色が3日目のピンポジションで、奥から打ってピンをオーバーすると、グリーンを出るか、バンカーに入ってしまう

黄色い部分がピン位置です。フィルが打った位置がピンの右奥4メートルぐらいですかね。確かに少しでもオーバーしてしまったらバンカーかエッジまでこぼれ落ちてしまいます。

それにしてもこのグリーン、平らなところが青い部分しかないんですよ。こりゃプロが手こずるのも納得ですよね。

ちなみに松山英樹もこの13番では、エッジからパターで打って、ショートして右のバンカーに転がり落としてしまいました。とても難しいグリーンでさらにピンポジもシビア。これは選手のフラストレーションもたまるでしょう。

プレーが終わってすぐに水を撒いていましたが、果たして明日のグリーンの状態、ピンポジションはどのようになるのか?

画像: プレー終了後、水が撒かれるグリーン上。明日の優勝争いの行方は……!?

プレー終了後、水が撒かれるグリーン上。明日の優勝争いの行方は……!?

皆さんはこのコンディションでいったい誰が勝つと思いますか? 当てるのが非常に難しい!

写真/岡沢裕行

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