年に一度キャディさんとメンバーの懇親会が開かれる
「小金井CCでは昔からキャディさんをリスペクトしているんです。キャディさんを味方につけることでその日のプレーが楽しくなるし、スコアも良くなりますから。そんなメンバーの気持ちもあって、年に一度メンバーとキャディさんの懇親会が開かれていて、お互いにコミュニケーションがよく取れているんです」
そう「キャディの日」制定の動機を語るのは、小金井CCの理事兼プロ・キャディ委員会委員長の池田弘孝さん。たしかに、キャディと仲良くなれれば、パーティに一体感が生まれてプレーの満足度は高まる。それに、キャディとの息がピタリと合った結果いつも以上のスコアが出せた経験は多くのゴルファーにあるはずだ。
同コース理事長の草刈隆郎さんは、今回、小金井CCの働きかけで誕生した「キャディの日」は、小金井CCのキャディのためだけではないと語る。
「小金井CCのキャディさんのためのものではなく、全国のキャディさんのために制定されたんです。なによりキャディさんと一日楽しく過ごすことがプレーにおいては大事だと思っていますから」(草刈さん)
小金井CCのメンバーとキャディの信頼関係。そして、メンバーのキャディに対するリスペクトが、今回の「キャディーの日」制定を後押ししたというわけだ。
今回「キャディの日」に制定されたのは10月18日。「10」を「1=ゴルフのピン」と「0=ホール」に、「18」を「18ホール=1ラウンドの標準的なホール数」に見立てて10月18日としたもの。「プレーヤーを支えてくれるキャディのみなさんに感謝する」のが目的だ。
「キャディーの日」の式典で賞状を受け取った小金井CCのキャディ代表・川嶋美紀さんは、「今まで以上にお客様に楽しんで帰ってもらいたい」と抱負を語った。
「私たちキャディはプレーヤーが一日を楽しく過ごしていただけるよう日々の業務にあたっています。このような記念日を制定していただき大変ありがたく思い、またとても励みになります」(河嶋さん)
昭和12年開場、バブル期には会員権相場は4億円、いやそれ以上(!?)にまでなったという伝説を持つ“日本一高額なゴルフ場”は、“日本一キャディをリスペクトするゴルフ場”だった。
「いっつもセルフプレーだから、関係ないや」なんて言わずに、もし10月18日にプレーするならば、キャディ付きの快適プレーを楽しんでみてはいかがだろうか。その際、ホールアウト時にはキャディさんへの感謝の言葉を忘れずに!