首に当てる派が多め。頭派、肩・胸派も
真夏日、猛暑日が続き、日本各地に高温注意情報が出ている。熱中症対策が欠かせない夏だが、そんな真夏でも試合が行われるのが女子ツアー。2018年7月13日から開催されたサマンサタバサレディースの練習日では多くのプロが「氷のう」を活用していた。一体どこに当てるのが一番お気に入りなのか、プロたちに聞いてみた。
三ヶ島かなの一番のお気に入りは首の後ろだと話す。
「(エリを立てていても)直射日光が当たってすぐに熱くなってしまうので首が多いです。蒸れやすい頭も気持ちいいですよね」(三ヶ島)
三ヶ島を始め、この日氷のうを持ち歩いていたプロたちはみな口をそろえて「首です!」と話す。福田真未は「首が一番好きですね。ここまで暑いと氷のうナシではラウンドできないですよ。でも、朝に氷のうに氷を入れてもハーフ持たないです……」とあまりの暑さを嘆いていた。
同じく首に当てるのが一番好きだという勝みなみは「冷やして気持ちがいいのは首が一番ではあるんですが、ショットの前だと(首に当てると)冷たくて少し体が驚いてしまうので、肩や胸に当てることも多いですね。氷のうだけでなく直射日光を浴びないということも、疲れを軽減させるためには大切なのでアームカバーも併用しています」と、練習メニューを加味しながら氷のうを当てているようだ。
勝と同じく黄金世代の吉川桃は「首もいいけど、私は耳が熱くなりやすいので首から耳にかけてを冷やすことが多いです」と話す。
取材をしていて面白かったのが東浩子。練習グリーンで頭に氷のうの乗せている姿は「頭は動かさないパッティング練習」のひとつにもなっているようだった。
氷のう以外にも「ハンディ扇風機」を持ち歩いているプロも多く、とにかく「暑さ」への対処には敏感なようだ。
水分だけでなくミネラル補給も重要となるため、経口補水液の「OS1(オーエスワン)」や「塩タブレット」は夏ゴルフでは必需品。のどが渇いたと感じる前の、こまめな水分補給も重要だ。
夏ゴルフに行こうと思っているゴルファーのみなさんは、女子プロたちのような暑さ対策とともに、少しでも体調不良を感じたらラウンドを中止するのも自衛策。ラウンドを早朝スルーに変えてみたり少しでも気温の低い避暑地のゴルフ場へ足を伸ばすなど、大好きなゴルフを楽しむためにも決して無理をしないように注意しよう。
撮影/矢田部裕 取材大会/サマンサタバサレディース