
「今日は一段と暑いわね~」
この日の気温は35度を超える猛暑日。「暑いわね~。汗が止まらなくて、下を向いたらダラダラ落ちてくるわ」。「ホント~! 今日はのどが渇いて仕方がないわ。体中汗だく……」

「ここはなんとかパーチャンスに……!」
「さーて、次のアプローチはしっかり寄せて、なんとかこのホールはパーでしのぎたいところだわ。慎重に打ちたい大事な一打だけど……」

「あ~あ、あまりの暑さで手にも汗をかいてしまっているわ」
「う~ん、グリップを握る手も、汗のせいでなんだか滑りそうだわ。しっかり打ちたいところなのにー!! あ、そうだ!! いいこと思いついたわ」。

「タオルを巻いてみようかな」「え? それで打つんですか??」
「ちょっと待ってください。たしかルールには『プレーするうえで援助となるものを使用してはいけない』って書いてありましたよね。グリップにタオルを巻くのも、プレーの援助になるからマズイんじゃないですか?」
「うーん、たしかにプレーの援助になるものは使用できなかった気がするけど、これはグリップが滑るのを防ぐのが目的だから問題ないんじゃない? 滑ってクラブが飛んでいってしまうほうが危ないと思うし」
さて、この場合のタオルの使用を巡っての2人の見解、正しいのはどっち?
滑り止めのためにクラブのグリップにタオルを巻いてもいい?
クラブを握るうえでプレーヤーの援助となる可能性のある人工の機器や異常な携帯品は使ってはならない。ただし、(i)単純な手袋であることを条件に手袋をはめること(ii)松脂やパウダー、乾燥材、加湿剤を使うこと(iii)タオルやハンカチをグリップに巻きつけること、は認められている(規則14-3)
週刊ゴルフダイジェスト8/7号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、撮影・阪上恭史)


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