「ゴルファーにとって残り150ヤードから7番以下で乗せるのは一種のロマンですよね」と言うノリー。たしかにそうだが、この距離は決して簡単に乗る距離ではない。そこでノリーは、「まずしっかりして欲しいのはアドレスです」と言う。
「150ヤードだとピンが見える状態が多いですが、ため、ピン方向を見る目線に合わせてだんだん体がズレてしまいます。さらに、顔がピン方向に向くことで右肩が出てしまうことも」(ノリー、以下同)
このままアドレスに入ってしまうと、せっかくいいスウィングをしていても良からぬ方向へ飛んでいってしまったり、引っかけのミスも出やすくなる。視界に入るピンに惑わされることなく、あくまでターゲットラインに対して水平にセットアップすることが大切だ。
続いては力感がポイントとなる。乗せたい! と思うあまり、余計な力が入ってしまっては元も子もない。
「グリーンセンターまでの距離が150ヤードと考えると、グリーンエッジまでだとだいたい140ヤードくらい。『140ヤード打てればグリーンに乗るチャンスがある』、そう考えると心にも余裕が持てるようになります。その上で“マン振り”はやめましょう」
目一杯打ちにいってしまうと体が止まって手だけが先行してしまったり、ピンの方向が気になって顔が上がってしまったりする危険もある。クラブが短い分、体がしっかり回ってさえいればボールはしっかり飛んでいく。
その際のポイントは、とにかくフィニッシュまで振り抜くことだという。フィニッシュでバランスを崩すのは力んでいる証拠。フィニッシュでピタリと止まることを意識すれば、スウィング中の力みを取りやすい。

フィニシュ位置にクラブが収まるようにスウィングすることでマン振りを防げる
「目一杯振ってしまうと絶対に(フィニッシュ位置が)ぶれてしまいます。決めたフィニッシュの位置に収められる範囲の力加減で打つことで、心に余裕のあるショットが打てるようになりますよ」
動画で詳しい動きをチェックして、ゴルファーのロマン“7番で150ヤード”を実践してみよう!
ノリー150ヤードyoutube
youtu.be※2018年7月29日16時に一部文章を修正いたしました