世界ランク1位のダスティン・ジョンソンの愛用パターといえば、テーラーメイドの「スパイダー」。優勝したRBCカナディアンオープンも、その愛器で制しているが、その翌週のWGCブリヂストン招待ではなんと大会期間中にパターをチェンジ。変えたのが、一回り小さい「スパイダー・ミニ」であったことが話題となっている。

ダスティン・ジョンソン(以下、DJ)といえば世界屈指の飛ばし屋として雷名をとどろかせているが、グリーン上では黒いスパイダーツアーパターの使い手として知られる。

元々はジェイソン・デイが使用していた赤いスパイダーツアーは、その“黒バージョン”をDJが使用して勝利を重ねたことでツアーで人気が拡大し、2017年のマスターズでセルヒオ・ガルシアが使用して悲願のメジャー初制覇を遂げたことで、世界的に人気が爆発した。

画像: 右が昨年大ヒットいた赤スパイダー(DJは黒バージョンを使用)。左が派生モデルのスパイダー・ミニ(DJはシルバーを使用)。DJはかたくなに赤を使わない。「デイと同じ」がイヤなんだとか

右が昨年大ヒットいた赤スパイダー(DJは黒バージョンを使用)。左が派生モデルのスパイダー・ミニ(DJはシルバーを使用)。DJはかたくなに赤を使わない。「デイと同じ」がイヤなんだとか

RBCカナディアンオープンも、もはや自身のシグネチャーモデルとも言える黒スパイダーで制したDJだったが、その翌週、試合途中にパターをチェンジ。しかもそれが、スパイダーを一回り小さくした「スパイダー・ミニ」なのが面白い。

画像: DJといえばこの「黒スパイダー」。全米プロでは大小どちらを使うのか

DJといえばこの「黒スパイダー」。全米プロでは大小どちらを使うのか

そして、3日目からこのクラブを投入したDJは、46位タイから3位タイに大躍進。見事、結果を出した。ちなみに、海外メディアが報ずるところによれば、DJが使用したのは色はシルバー、ネックはダブルベンドで、普段使用するアルミニウムインサートより柔らかいサーリンインサートが採用され、それにより、いつも以上に強気のタッチが出せたようだ。

今季メジャー最終戦の「全米プロ」を目前に控え、新たな頼れる相棒と出会ったという印象で、やはりこの男が優勝候補の筆頭となりそう。それにしても“蜘蛛”が好きだな、DJ!

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