14本のクラブの中でもっとも遠くに飛ばせるドライバーはゴルフの華。ところでそんなドライバーのフェース面をよ〜く見て見ると、モノによって、溝があったりなかったりする。これって一体なんでなの?

いまどきドライバーは溝を入れられない?

溝の役割は、フェース面についた水滴などの異物を排出するためにある。特に水滴はスピン量に大きく影響するため、屋外でプレーするゴルフの場合、アイアンやウェッジでは溝が必須となる。

ところがドライバーの場合、フェース面にアイアン様の溝が彫られたものもあれば、まるっきりないものもあるかと思えば、フェースの左右には溝があるものの中央部だけはないものがあったり、千差万別。この違いはどこから来るのだろうか?

画像: ドライバーによってフェース面の溝の入り方は異なる(左上から時計回りにピンG400MAX、プロギアRS F、テーラーメイドM4、スリクソンZ785)

ドライバーによってフェース面の溝の入り方は異なる(左上から時計回りにピンG400MAX、プロギアRS F、テーラーメイドM4、スリクソンZ785)

答えのひとつとして、昨今のドライバーはフェース面が薄く加工されていることで、そもそも溝を掘りにくいというケースがある。そのため、基本的にティショット専用であるドライバーでは水の影響は地面から打つクラブに比して低いこともあり、溝なしになっているというわけだ。

実際、フェース面に溝がないと、なんとなく「弾きが良さそう・飛びそう」という印象をゴルファーは無意識に受ける。

画像: 左右中央に溝があり、構えやすいテーラーメイドのM4

左右中央に溝があり、構えやすいテーラーメイドのM4

ならばどのドライバーも溝がなくても良さそうなものだが、とくにプロモデルの多くは溝がある。これは、よりシビアに弾道をコントロールしたいプロや上級者にとっては水の影響を最低限に抑えたい
こともさることながら、溝があることによってターゲットに対してスクェアに構えやすいという効果もある。

フェース面をターゲットに合わせられるアイアンと異なり、ドライバーはフェース面が多少湾曲していることもあって、ターゲットに直角に合わせるのが難しい。溝=直線があると、その分だけ構えや
すさがアップするというわけだ。

画像: ピンのG400MAXは中央部だけ溝がないタイプ

ピンのG400MAXは中央部だけ溝がないタイプ

フェースの中央部だけ溝がないパターンは、上に挙げたふたつの折衷案、あるいは“いいとこ取り”といったところか。最近では、溝とまではいかないごく細のミーリング加工を施すケースもある。これは、効果としては溝なしと溝ありの中間に位置すると考えていい。

さて、ここで質問。あなたのエースドライバー、溝はありますか? 「あれ、どっちだったっけ」という人、意外と多いのでは。

※一部訂正致しました(2018.8.24 15:43)

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