最先端のゴルフフィッティングでPGA ツアー選手のサポートもするリアム・マクロウが4月に続いて2度目の来日中。プロゴルファーなど専門家を対象に、世界17カ国で実施してきたという「ゴルフエンジニアリングセミナー」を開催している。プロ向けということもあって受講料は高額ながら満員御礼という秘密のレッスン現場に潜入し、特別にスウィングの修正法を教えてもらった。

「静的修正」と「動的修正」

読者のみなさんは、ゴルフの調子が悪いとき、どのように調整しているだろうか。トップの位置を確認したり、インパクトのポジションをチェックしたり、あるいはアドレスを見直してみたりと様々な方法があるなか、リアム・マクロウはセットアップの重要性を説く。

画像: 来日中のリアム・マクロウによる「ゴルフエンジニアリングセミナー」の様子。2日間で12万円と受講料は高額だが、最先端の理論に触れるべき多数の専門家が受講した

来日中のリアム・マクロウによる「ゴルフエンジニアリングセミナー」の様子。2日間で12万円と受講料は高額だが、最先端の理論に触れるべき多数の専門家が受講した

「弾道に影響を与える要素は4つ。入射角、フェース角、軌道、ダイナミックロフト(インパクト時のロフト)です。それを変えることで弾道は変わります。そして、4つの要素それぞれの数値をどうすれば変化させられるのかをテストしてみると、スウィングで変化させるよりもセットアップで変化させる方が圧倒的に簡単で効果的なことがわかっているんです」(マクロウ)

画像: ボールを置く位置によって弾道は少なからず変わる(写真はイメージ)

ボールを置く位置によって弾道は少なからず変わる(写真はイメージ)

簡単な例でいえば、「入射角をダウンブローにしたい(それによって低い球を打ちたい)」なら、スウィングはそのままで、ボール位置を右足よりに置けば、入射角の2度や3度はすぐに変化するということだ。

しかし、日本では自らの弾道をスウィングで調整しようとしているゴルファーがほとんどのように思える。とくに練習場では上げ方やトップの位置、ダウンスウィングの体の使い方などで軌道やフェースの向きを治そうと一生懸命に練習するゴルファーの姿をよく見かける。

「それは日本だけでなくどこの国でも同じです。でも思い出してみて下さい。PGA ツアーの選手はどんな構えをしていますか? たとえばバッバ・ワトソンは? タイガーは? 10人いたらスウィングは10通りあるように、セットアップも人それぞれ。真っすぐ構えて真っすぐ打つスクェア・スクェアのプレーヤーはいません。どちらか一方向に曲がる、曲げる弾道にしてリスクを取り除いているのです」(マクロウ)

画像: 同じPGAツアーの選手でも一人一人異なるアドレス、異なるスウィングをしている。まずは自分が上げやすい、振りやすいと感じるセットアップの仕方を探そう(写真は左/バッバ・ワトソン 右/タイガー・ウッズ)

同じPGAツアーの選手でも一人一人異なるアドレス、異なるスウィングをしている。まずは自分が上げやすい、振りやすいと感じるセットアップの仕方を探そう(写真は左/バッバ・ワトソン 右/タイガー・ウッズ)

たとえばバッバでいえば、オープンスタンスの構えからスライスを打つ。構えも弾道も“真っすぐ”ではないが、それでマスターズに2勝している。

「(ゴルファーには)自分が上げやすい方向や振りやすい動かし方があるはずなんです。ターゲットを決めたら、どう構えればそこに飛ばせるのか。スタンスの向きや、ボール位置、体重のかけ方、ボールとの距離、グリップなど様々なセットアップを試してみて下さい。自分にとって動きやすい構えができるはずです。トライ&エラーで試してみること。エラーであっても、そのやり方は自分には合っていなかったという成功が手に入りますから」(マクロウ)

アマチュアがよくやる「スウィング改造」はひとまずやめて、マクロウが提唱する「セットアップ改造」を試してみると、労なく弾道を改善できる、かも。

取材協力/エンジョイゴルフ&スポーツジャパン

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