8月のPGAツアー「ウィンダム選手権」で初日にツアー史上10人目の50台となるスコア59を出し、見事優勝を遂げたブラント・スネデカー。その手に握られていたのは、日本モデルの、それもアマチュアのスライサー向けのクラブだった!

現在37歳とベテランの域に達しながらも息の長い活躍を続けるスネデカー。ボールの位置に来たらすかさず打つプレースタイルとともに、複数回来日していることから日本でもおなじみの選手だ。

そんなスネデカーがスコア59を出したのは先月のこと(ちなみに松山英樹が同じ組でプレーしていた)。ツアー記録にあと1打に迫る50台のスコアは快挙だが、彼の実力ならば不思議ではない……と思っていたら、ちょっとしたサプライズがあった。使用クラブがブリヂストンの「ツアーB JGR」だったのだ。

画像: スコア「59」を叩き出し、ウィンダム選手権に勝ったスネデカー(写真は2016年のキャデラック選手権 撮影/姉崎正)

スコア「59」を叩き出し、ウィンダム選手権に勝ったスネデカー(写真は2016年のキャデラック選手権 撮影/姉崎正)

スネデカーはブリヂストンの契約プロなんだからブリヂストンのクラブを使って当然じゃないか、と思われるかもしれないが、「ツアーB JGR」は優勝の段階では米国未発表の日本モデル。しかも、ギア好きゴルファーならご存知の通り、いわゆる“スライサー御用達”のアマチュア向けクラブなのだ。

PGAツアーの選手が完全なるドローバイアスのクラブを使うのは異例。しかも、メーカーに問い合わせたところ、「ライ角、ロフト角などの微調整は行なっているものの、日本で発売している市販品と同じもの」なのだそうだ。

プロゴルファー・中村修はこのクラブチョイスをこう分析する。

「スネデカーはティショットで右を向き、右に打ち出して左に戻ってくる球でコースを攻めるドローヒッター。つかまる分にはいくらつかまってもいいんでしょう。ただ、シャフトの挿し方などでフェース面はかなり右を向けてある(オープンフェースにしてある)と思います。そのことで、左に行き過ぎるミスを防いでいるはずです」(中村)

スネデカーのシャフトはこれまた日本メーカーであるグラファイトデザインの「ツアーAD iz6」で硬さはX。つかまるヘッドにつかまらないシャフトの組み合わせで、これがハマったのだそうだ。

今年はブルックス・ケプカがミズノの「JPX900ツアー」アイアンを使ってメジャーを2勝したことも話題となった。先日6年ぶりの勝利を成し遂げたキーガン・ブラッドリーはスリクソンのアイアンに、日本シャフトのモーダス3シャフト(ツアー120X)を組み合わせていた。

世界のトップ選手が日本メーカーの、あるいは日本モデルのクラブを使って偉業を成し遂げるのはなんとはなしに嬉しいもの。松山英樹をはじめとする日本人選手の活躍も楽しみだが、「日本のクラブ」の世界最高峰の舞台での活躍を楽しみにするのも、ゴルフの(ややマニアックな)楽しみ方かも。

キャロウェイ

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