優勝なしでも賞金ランク8位(10月1日現在)の理由とは?
9月21日~3日間で行われたミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン終了時点で第2回のリランキング(そこまでの成績により、それ以降の出場優先順位を付け替える仕組み)が実施された。1回目のリランキングでは黄金世代の勝みなみがトップだったが、2回目のトップは小祝さくら。
さすが黄金世代といった結果だが、小祝さくらはその中でも一歩抜きん出ようとしている。10月1日現在年間獲得賞金は5868万7617円で8位と、来年度の賞金シードも確定。驚くべきは未勝利でこの位置にいるというところだ。
その理由はトップ10入りの多さにある。トップ10入り10回は「トップ10回数ランキング」で5位。そのうち3回が2位と優勝争いにも絡んでおり、とくに後半にいくにつれて好調なように感じる。まさにあとは勝つだけ状態だが、本人はどう思っているのか。聞いてみた。
「後半につれて意識してプレーするようにしたことはとくにはありません。マネジメント的な考え方を変えたというところもないですね。でも、前半戦に比べるとパッティングがよくなったように感じます。パター(自体)を変えた訳ではないです。前半戦はパッティングに悩んでいたので重点的に練習をしていましたね。真っすぐ安定したストロークができるような練習をひたすら。そのおかげで今結果が出ているのかもしれません」(小祝)
と、好調の秘密はパッティングの重点的な練習の結果にあると自己分析。また、現在の課題についても語った。
「毎週課題やテーマを決めて練習しているのですが、ここ最近ショットがあまりよくないのでそこを重点的に鍛えています。来年の賞金シードは決まっていますが、オフなどでしっかりと合宿をしたりしてもっともっとレベルアップをしないとレギュラーツアーで戦っていくには自分の実力じゃ厳しいかなと思います。正直失敗ばかりでまだまだ下手くそだし、今の自分じゃ満足できていません」(小祝)
と、自身の現在地点におごりはないようだ。冷静で、自分を俯瞰的に見ており、二十歳と思えない落ち着き。実力で勝ち取ったレギュラーツアーの出場権で、黄金世代2人目のルーキー優勝を予感させる小祝から、ますます目が離せない。
撮影/矢田部裕 取材大会/日本女子オープンゴルフ選手権
※一部訂正致しました(2018.10.01 21:02)