フェアウェイウッドは「飛ばす」より「ミート」を高めるチューンがいい
フェアウェイウッド(FW)はパー5の2打目、長めのパー4や3、短いパー4のティショットと使う場面が多いクラブだが、「苦手」という人のひときわ多いクラブでもある。そこで、今回は鉛を使った簡単チューニングを香妻琴乃や勝みなみが使用するダンロップのツアー担当・松栄圭一郎に聞いた。
やはり、簡単なチューン法としては昔ながらの「鉛(なまり)」が一番。それを、いきなりベタッと貼るのではなく、1グラム単位で貼って調整して行く。
たとえば、FWがスライスするというのなら、ヒール寄りに鉛を貼ればつかまりが良くなる。ボールを上げたければソールの後方、引っかけ防止にはトウ寄りに貼るのがいい。
ただし、ソール面に貼る際には注意が必要。地面にあるボールを打つことが多いFWの場合、ソールに貼った鉛は地面とこすれて剥がれる可能性がある体。ルールでは、ラウンド中に剥がれた場合は、そのまま使用することも可能だし、もと貼ってあった場所に貼り直しても無罰。ただ、貼る位置を変えてしまうとペナルティの対象になるから気を付けたい。
松栄ツアー担当は「試してみていただきたいのはグリップの付け根に貼ることです」と言う。
「手元の重量を重くすることでクラブの重量を感じられるようになり、スウィングのタイミングが合うようになったり、手打ちを防止するという効果が期待できます。ドライバーのようにヘッドスピードを少しでも上げたいクラブとは違って、少し重くなったとしてもタイミングよく振れてミート率を上げることがFWを打ちこなすことにつながると思います。バランスをとりながら、ヘッド側と手元側、両方に貼っても大丈夫ですよ」(松栄)
手元側に鉛を貼るとクラブ全体の重量が感じられるようになる。ヘッド側にも貼れば、振り心地を変えずに重さだけを変えることが可能だ。上手くいけば、クラブを買い替えたり、シャフトを替えたりしなくても、いい結果が得られるかもしれない。
フェアウェイウッドでチョロやトップが多いという人に早速試してもらいたい簡単チューニング。週末ゴルフに向けて、鉛を仕入れて練習場にGO! だ。