男性はスチール、女性はカーボン。アイアンのシャフトにはなんとなくそんなイメージがある。でもそれって本当なんだろうか? とあるゴルフ大好きゴルフ女子が、アイアンのシャフト選びを考えた。

平均スコア90のゴルフ大好きゴルフ女子・S子24歳です。最近、アイアンのシャフトを変えたお話をしたいと思います。

先日のラウンドで、50歳代の男性ゴルファーから「スチールシャフトのアイアンを使えなくなったら、もうダメだよな」という言葉を聞きました。

また、別の40歳前後の男性ゴルファーが「カーボンは軟らかいから、振り抜きが鈍くなる。まあ、
振れなくなったらカーボンシャフトに変えるだろうけどね」と言っているのを聞いたこともあります。その男性は、ダイナミックゴールドの「S200」を使っていました。

カーボンより重いスチールシャフトを使いこなしてこそ男、みたいな感覚があるみたい。もしかしたらゴルファー特有の見栄やプライドが「アイアンはスチールシャフトじゃなきゃ」と思わせているのかもしれません。

「スチールでもカーボンでも、自分に合うものを使えばいいんじゃない?」と思いながらも、私自身、なんとなく男性はスチールシャフト、女性はカーボンシャフトというイメージを漠然と持っていました。

画像: ゴルフ女子=カーボンシャフトと思い込んでいたが……

ゴルフ女子=カーボンシャフトと思い込んでいたが……

実際、販売されているレディスアイアンは、ほぼすべてがカーボンシャフト装着モデル。前述したイメージもあり、私も含めゴルフ女子はとくに考えもなしにカーボンシャフトを使っているケースがほとんどではないでしょうか。ゴルフ女子=非力=カーボンシャフト。そんな単純な図式がそこにはあります。

ゴルフ女子でも、必ずしもカーボンじゃないといけないわけでない。そう気づいたのはつい先日。友人が使っていたN.S.プロ950のスチールシャフトが差さったアイアンを借りたことがきっかけです。

使ってみて驚いたことが2つ、飛距離が伸びて、方向性も安定したんです。しかも、飛んだ上で縦の距離感のズレもない! その瞬間、スチールシャフトへの変更を決意。すぐに、中古ショップへと向かいました。

N.S.プロ950は良かったけれど、さすがに少し重く、18ホール使い続けるのはちょっとキツそう。そこで、中古ショップの店員さんから同じ日本シャフトの「ゼロス」シリーズを教わりました。ですが、70グラム台の「ゼロス7」が差さったアイアンを試打すると、今度はちょっと軽すぎる。

ということで、80グラム台の「ゼロス8(硬さはR)」が差さった「スリクソンZ565」をお買い上げ(3万6000円とお値段も手ごろ)! 次の日、早速コースに持ち込みました。

画像: こちらが購入したアイアン。買い替え前のアイアンと比べ、同じ9番でもロフトが2度寝ていたが、飛距離は伸びた!

こちらが購入したアイアン。買い替え前のアイアンと比べ、同じ9番でもロフトが2度寝ていたが、飛距離は伸びた!

そのスタートホール、グリーンまで100ヤードのショットが残りました。100ヤードは普段9番アイアンの距離なので、いつも通りに9番で打ったところ、グリーンオーバー。キャリーで110ヤードは飛んでいました。クラブを変えるだけでこんなに飛距離アップするなんて! しかも、調べてみたらロフトは新しいもののほうが2度寝ているにもかかわらず、です。

知り合いのプロに聞いたところ、重いバットを振るためには体全体を使う必要があるように、重いクラブは手打ちを軽減させる効果がある(場合がある)みたいです。私の場合がまさにそう。スウィングの自撮り動画を見比べてみても、切り返しから下半身リードで動けている感じがしました。

その効果か、シャフトの効果か(もちろんヘッドの効果かもしれないけれど)、飛距離だけじゃなく、左右のブレも減り、マネジメントがしやすくなったのを実感します。うん、いい買い物した。

きっと、私と同じように、カーボンからスチールに変えて上手くいくゴルフ女子はたくさんいると思います。それとは逆に、スチールからカーボンに変えて結果が出る男性も多くいるのではないでしょうか。

“見栄”や“先入観”にとらわれずに、自分に合うクラブを見つけることができれば、それだけでゴルフは変わる。つくづくゴルフは道具を使うスポーツだな〜と思ったのでした。

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