「樋口久子 三菱電機レディス」を制し、今季2勝目、ツアー通算3勝目を手にしたささきしょうこ。秋になって急激に結果を出しているささきの強さの秘密に、プロゴルファー・中村修が迫った。

今季2勝目と見事なゴルフを見せてくれたささきしょうこ選手。スタンレーレディスでの勝利からわずか3週間でのツアー通算3勝目は、見てる者をして「強い!」と思わせるプレーぶりでした。その強さの秘密はどこにあるのか。コーチを務めるジョージ武井さんに話を聞きました。

「彼女のコーチをするようになって1年くらいになります。もともと感性が強く手打ちでも球は打てていたんですが、前半はしっかりと体幹を使って打てるように練習し、そのあと下半身を使えるように、しっかり踏ん張って使うことが身につけていきました」(武井)

と、手打ちだったものが、体幹を使って打つようになったことが今季の躍進につながっていると教えてくれました。そのためにはしっかりと踏ん張ることが大事だと言いますが、どれくらいしっかり踏ん張るのでしょうか。

画像: 樋口久子 三菱電機レディスを制し、今季2勝目を挙げたささきしょうこ(写真は2018年の樋口久子 三菱電機レディス 撮影/岡沢裕行)

樋口久子 三菱電機レディスを制し、今季2勝目を挙げたささきしょうこ(写真は2018年の樋口久子 三菱電機レディス 撮影/岡沢裕行)

武井さんによれば、「右の母指球のスパイクの鋲が1週間で取れてしまうくらい」だと言います。母指球とは親指の付け根のことですが、その位置にある鋲が一週間で取れてしまうというんだから、それだけのパワーをそこで受け止めているということになります。そのことのメリットを武井さんはこう説明してくれました。

「しっかりと踏ん張れるようになってきたことで、手打ちにならなくなり、リズムとバランスがよくなって優勝争いの中でも方向性を出しながらのフルショットが打てるようになりました。あとはパニック障害と向き合い、克服できていること。それが素晴らしいですね」(武井)

ささき選手は、パニック障害と自律神経失調症であることを公表し、「病気を言葉にすることで強くなりました」と発言しています。同じ病気で苦しむ人からの激励を力に変えているのだといいますが、その精神力は素晴らしいの一言です。

3月に行われた女子ツアー開幕戦の練習日、ささき選手は「もともと飛距離が出るほうだったのですが、方向性を意識しだしてからスウィングが縮こまり、大きなヘッドも抵抗があるような感じがして、振りきれなくなってしまっていました」と言っていました。

画像: プレッシャーの中で飛ばせるささき。今後も注目の選手だ(写真は2018年のスタンレーレディス 撮影/大澤進二)

プレッシャーの中で飛ばせるささき。今後も注目の選手だ(写真は2018年のスタンレーレディス 撮影/大澤進二)

それもあって、当時は小ぶりなヘッドを使っていたのですが、現在は再び大型ヘッドに戻しているようです。そして、自信を持って振り切る姿は、7カ月前とは別人のようです。

優勝争いのプレッシャーの中でしっかり振って飛ばすというのは、とても勇気のいること。アマチュアゴルファーのみなさんも、このホールパーなら、もしくはボギーならベストスコア更新というとき、“いつものようにのびのびと”なんて振れないのではないでしょうか。だからといって、安全に置きに行くようなスウィングをすると、かえって飛ばないし曲がる……程度の差はあれど、これはプロアマ共通の悩みです。

体幹を鍛え、スウィングを磨き、病とも向き合って、さらにはプレッシャーの中でしか味わえない経験をし、乗り越えて優勝をつかんだからこその、今回のシーズン2勝目なのだと思います。

ささき選手、まだまだもっと強くなりそうな、そんな予感がします。

キャロウェイ

This article is a sponsored article by
''.