優勝すれば1億円以上の賞金が稼げるPGAツアー。有力プロを数多く抱えるエージェント(マネジメント会社)が平均的なツアープレーヤーの収支を公表し話題になっている。その内容とは……?

昨シーズンの賞金王ジャスティン・トーマスはおよそ870万ドル(約9億7千万円)を稼ぎ出した。
タイガー・ウッズ(賞金ランク8位)を含め上位12人が500万ドル(約5億6千万円)以上と相変わらずゴルフ界はバブル真っ盛り。

賞金シードの基準である同ランク125位の選手の稼ぎはトーマスの10分の1弱(約9500万円)だが、
国内ツアーの同ランクに照らし合わせるとトップ10圏内に入る。

トッププロの獲得賞金の平均が同ランク55位相当の200万ドル(約2億3千万円)とし、彼らの賞金以外の収入(契約金など)をプラスし必要経費を差し引くと収支はいったいいくらになるのか? 

画像: クラブとボールを“タイトリスト”と契約しているのは昨シーズンの賞金王ジャスティン・トーマス(写真は2018年の全米プロゴルフ選手権)

クラブとボールを“タイトリスト”と契約しているのは昨シーズンの賞金王ジャスティン・トーマス(写真は2018年の全米プロゴルフ選手権)

まず収入から。もちろん選手の知名度によってピンキリではあるが、平均すると帽子の前面の契約料がもっとも高額で平均25万から50万ドル。帽子の側面やポロシャツの袖などを切り売りしているプロが多く、その契約料の相場は5万から10万ドルだ。

用具契約が10万ドル、ボール契約は5万から10万ドル。ウェアや靴は用具契約とセットの場合が多いが最近ではナイキのようにウェア契約だけのケースもあり、以前より用具契約料はやや低く抑えられる傾向にある。

これらの契約に付随するインセンティブ(ボーナス)も。シードを確保すれば1万から2万5千ドル、
優勝で5千から10万ドル、フェデックスカップ上位30位以内に入れば10万ドルといった具合に支給額が増えていく。

続いて支出。まずはキャディにかかる費用。経費のほかに予選を通れば賞金の6パーセント、トップ10入りで8パーセント、優勝すれば10パーセントがキャディの取り分。平均7パーセントで見積もると年間14万ドルの支払いになる。

そのほかにキャディにかかる経費が19万ドル、エージェントのマネジメントフィーが3万2千ドル。
コーチとトレーナーの費用がそれぞれ年間4万ドル。移動にかかる遠征費が13万ドル、ロッカーや駐車場代、損害保険など雑費の合計が1万5千ドル。

こられを合計すると賞金以外の収入が70万ドルなのに対し支出は55万4千ドルとなり、税引き前の収支は214万6千ドル(約2億4千万円)の黒字。ここから連邦税40パーセント引かれたとしても1億5千万円弱が手元に残ることになる(あくまでも平均的な選手の仮想収支)。

連邦税のほか州によって異なる地方税が存在するが、フロリダ州、テキサス州、ワシントン州、
ネバダ州などでは州税自体が存在しない。フロリダ在住のプロが多いのもこの辺の事情が大きいようだ。

要約すると……PGAツアーには一攫千金の夢がある。

撮影/姉崎正

キャロウェイ

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