来日経験のない選手もミヤザキ・ビーフの評判を知っている!?
ダントツの1位は「日本食」。約8割の選手が食べ物が楽しみだと回答した。以前、PGAツアーの取材中、コース付近の日本食屋で夕食を取っていたところ、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス、リッキー・ファウラー、ジミー・ウォーカー、ジェイソン・ダフナー、ヘンリク・ステンソン……と世界の強豪選手たちが続々と入店し、寿司やどんぶりものを平らげていた。若手からベテランまで日本食はとてもポピュラーで、美味しくてヘルシーなイメージがあると言っていた。
最近、1年に1回は定期的に来日しているアダム・スコットは
「僕は日本に何度も行っているけど、やっぱり食べ物がおいしいよね。お寿司は銀座の久兵衛に連れて行ってもらったことがあったけど、おいしかったな〜。欧米スタイルのものとは違うしね。天ぷらもいいお店のものはおいしい。でも一方でCoCo壱番屋のカレーも好き。今年、日本オープンの時に横浜CCで食べたカレーもおいしかった。日本のカレーは本当においしい!」と日本食、特にB級グルメのカレーのおいしさに太鼓判。
また、全英オープンチャンピオンのフランチェスコ・モリナリは「僕はロンドンに住んでいるが、ロンドンにもNOBUがあって、よく食べに行くよ! 本物の日本食を久しぶりに味わいたいね」とコメント。
ビリー・ホーシェル、キーガン・ブラドリー、エミリアーノ・グリジョらダンロップフェニックスに出場したことのある選手たちは宮崎ビーフの味を忘れられないそうで、マシュー・フィッツパトリックのように来日経験がなくても、欧州ツアーの選手たちからビーフの噂を聞きつけて、「日本に行ったらステーキが食べたい」という選手も大勢いた。
ちなみに仕事で何度か日本に来ているというジェイソン・デイはラーメンとステーキ、かつてJGTOメンバーで現在ではPGAツアーのメンバーとなったキラデク・アフィバーンラトは焼肉が食べたいという。世界各地でおいしい食事を堪能しているトッププレーヤーたちの舌をうならせている日本食は、日本が誇る最高の文化である。
ポール・ケーシーは「マリオカートに乗って、カラオケに行きたい」
1位以下は横並び。中でもおもしろいのはポール・ケーシーの選んだ「マリオカート」(マリカーとも呼ばれている)。これはスーパーマリオなどのコスプレに身を包みながら、ゴーカートで東京の公道を走るという外国人に大人気のアトラクション。
最初、彼が何のことを言っているのかよくわからなかったが、先日原宿の街中でゴーカートに乗った外国人集団が走り去って行ったのを見て、「あ〜、ケイシーはこれがやりたいのか!」とわかった次第である。ケーシーは「マリオカートで東京見物をしてみたい!超エキサイティングだよ。それにカラオケもやりたいね」と今から日本上陸に向けてノリノリだ。
また、ローリー・マキロイはPGAツアーが日本で行われる時期がいつになるのかはともかく、ラグビーのワールドカップをわざわざ日本まで来て、観に来たいと思っているそうだ。調べてみると、ちょうどPGAツアーが日本で開催される予定と同時期の9〜10月にラグビーのワールドカップも予定されている。ちょうどうまい具合にマキロイの観たい一戦とトーナメントの予定が合えばいいのに、と思う。
その他、韓国人で日本はお隣の国でありながら、一度も来日したことがないというアン・ビョンフンは「寿司とどんぶりが楽しみ」といいつつも「日本の友人から日本のコースのメンテナンスは最高に素晴らしいと聞いているので、それも楽しみだ」と語っている。
一人でも多くの世界のトッププロたちに来日してもらい、日本の素晴らしさを堪能して欲しい-----来年のPGAツアー開催が今から楽しみだ。
TEXT/Eiko Oizumi