昨年はドライビングディスタンスが最下位だった
女子プロのなかでもクラブへのこだわりが強い酒井美紀。今年はドライバーを替えて、成績がアップした。
「昨年は、賞金ランキング51位と思うように成績が残せなかったので、今年からドライバーをゼクシオテンに替えました。もともとクラブは小ぶりな顔が好みで、ゼクシオを初めて構えたときは、『大きい』と、少し違和感があったのですが、打ってみると、『ミスをした』と思ったときでも、飛距離は出ているし、曲がり幅も少ない。昨年はドライビングディスタンスも最下位だったのに、今年は、春の「フジサンケイレディス」で、好条件ではあったんですが、296ヤードも飛んだんです。それがすごく自信になりました」
部門別データを見てみると、2017年は平均217.03ヤードだった飛距離が、226.76ヤードまでアップしている。その上で、今年のフェアウェイキープ率は堂々たる1位だ。

「ゼクシオはスウィートエリアが広く、ミスをしても距離のロスが少ない。シャフトとの相性もよく“飛んで”コントロールがしやすいです」(酒井)。ドライバー「ゼクシオ テン」(8.5度)
「そうだ、クラブに頼ろう!」4番アイアンをやめて9番ウッドに
ジュニア時代から人生でドライバーのOBは1度きりという名手が、飛んで曲がらないとお墨付きを与えたゼクシオ。他のクラブはハードスペックのスリクソンだが、もう1本、ゼクシオが入っている。それが9番ウッドだ。
「今まで4番アイアンだったのを今年は『クラブに頼ろう』ということで、9番ウッドにしました。楽に振れて、ラフからでも、ピンの根元が狙えるクラブです」
今季はドライバーと9番ウッドはゼクシオ、それ以外はスリクソンというセッティングでランキングもジャンプアップ。クラブセッティングの重要性を再認識したシーズンだったようだ。
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撮影/姉崎正