誰もやったことのない、面白いことにチャレンジしたかった
ーーいきなりPGAツアーをスポンサードされるとはスケールが大きい!
「どうせやるなら誰もやったことのない、面白いことにチャレンジしたかったんです。今回のお話は日本“初”ですし、あのPGAツアーですし、さらに私の出身地であり、『ZOZO』が本社を置く千葉のコースで開催できるということで、この機会を活かさない手はないなと」
ーーなぜ大会の冠スポンサーに選ばれたのだと思いますか?
「まず社長がゴルフ好き(笑)。そして、意志決定が早そうな会社というイメージがあることでしょうか。PGAツアーのみなさんと話していると、女性ファンを増やしたいということも感じました。ZOZOならゴルフ業界が不得意とされるファッションに強く、新しい風を吹かせることができる。よいマッチングだと思います」
ーー大会の発表記者会見では、JGTOの青木功会長も同席されていました。会長の立場からすれば、国内ツアーの大会こそ開催して欲しかったのでは?
「どうでしょう。日本の男子ツアーについてはまだデータを把握できていませんが、試合を観戦している限り、白熱したプレーが続いていますし、盛り上がっているように見えますけどね」
ーー「ファッション」と「IT」が融合した大会にしたいとのことですが、具体的なプランがあれば教えてください。
「自分たちならもっとかっこよくできる、エンターテインメント性を高められる、という思いはあります。ただ、まだ温めている段階ですし、これから1年かけて準備していきたいです」
ーーゴルフ歴は10年だそうですね。
「始めたきっかけは友人に誘われたこと。ゴルフには〝おじさん〟がやるイメージがあって、ずっと断っていたんです。ところがやってみたら、自然の中で無心になれるし、カップに入れることから逆算して戦略を立てていくところは、経営に近い感覚で楽しめました。初ラウンドは東千葉カントリークラブで、スコアは120台でしたね。9回目のラウンドで「99」を出しました。性別、国籍に関係なく、老若男女が楽しめますし、平和の象徴のようなスポーツだと思います」
ーーゴルフの魅力とは?
「一番は出会いにつながることですかね。以前、ソフトバンクの孫正義会長とラウンドさせていただいたのですが、どんなに親密な関係でも、一緒にお風呂に入る機会はなかなかないじゃないですか。
これは経営者としてとても大きな出来事で、ハダカの付き合いにつながりました。まさにゴルフのおかげです」
ーー一時はハンデ5の腕前だったとか。
「今はハンデ9ぐらいかな。週に一度はラウンドしますし、出張先や旅先でも、時間を見つけてはプレーしています。ペブルビーチやセントアンドリュースも回ったことがあります。ゴルファーとしてはストイックなタイプですね。練習場に行くと、黙々と500球ぐらい打つこともありますから。得意なのはアプローチ。せこせことパーを拾っていくゴルフをします(笑)。一度も達成していないパープレーが個人的な夢です」
ーークラブにもこだわりはありますか?
「レフティなので、どうしても選択肢が少なくて。ただ、ドライバーのシャフトは、47・25インチの長尺にしています。年も取ってきましたし、がっつり振り回すのではなく、ゆっくり大きく振ることを意識しています」
ーー惹かれるゴルファーもやはりレフティですか?
「そうですね。フィル・ミケルソンは2010年のマスターズ優勝を現地で見届けたこともあって思い入れがあります。あと、バッバ・ワトソンも大好きです。彼が使っていたリシャール・ミルの白い腕時計がどうしても欲しくて、購入したんです。そうしたら、それを知ったバッバから、サイン入りのゴルフバッグとクラブセットが届きました。やっぱりゴルフは人とのつながりを生むんです!」
※一部訂正致しました(2018.11.28 11:15)