日本初となる米PGAツアー公式戦「ZOZO CHAMPIONSHIP」が、2019年10月24~27日に千葉県の「アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ」で行われることが決定。キーマンであるZOZOの前澤友作代表取締役社長に、週刊ゴルフダイジェストが単独インタビュー!

誰もやったことのない、面白いことにチャレンジしたかった

ーーいきなりPGAツアーをスポンサードされるとはスケールが大きい!

「どうせやるなら誰もやったことのない、面白いことにチャレンジしたかったんです。今回のお話は日本“初”ですし、あのPGAツアーですし、さらに私の出身地であり、『ZOZO』が本社を置く千葉のコースで開催できるということで、この機会を活かさない手はないなと」

画像: 民間初の月旅行やプロ野球への興味など数々の話題を提供している前澤氏。ゴルフ界にも新たな風を吹き込んでくれそうだ

民間初の月旅行やプロ野球への興味など数々の話題を提供している前澤氏。ゴルフ界にも新たな風を吹き込んでくれそうだ

ーーなぜ大会の冠スポンサーに選ばれたのだと思いますか?

「まず社長がゴルフ好き(笑)。そして、意志決定が早そうな会社というイメージがあることでしょうか。PGAツアーのみなさんと話していると、女性ファンを増やしたいということも感じました。ZOZOならゴルフ業界が不得意とされるファッションに強く、新しい風を吹かせることができる。よいマッチングだと思います」

ーー大会の発表記者会見では、JGTOの青木功会長も同席されていました。会長の立場からすれば、国内ツアーの大会こそ開催して欲しかったのでは?

「どうでしょう。日本の男子ツアーについてはまだデータを把握できていませんが、試合を観戦している限り、白熱したプレーが続いていますし、盛り上がっているように見えますけどね」

画像: 2019年、「アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ(写真)」に世界のトップ選手が集う

2019年、「アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ(写真)」に世界のトップ選手が集う

ーー「ファッション」と「IT」が融合した大会にしたいとのことですが、具体的なプランがあれば教えてください。

「自分たちならもっとかっこよくできる、エンターテインメント性を高められる、という思いはあります。ただ、まだ温めている段階ですし、これから1年かけて準備していきたいです」

ーーゴルフ歴は10年だそうですね。

「始めたきっかけは友人に誘われたこと。ゴルフには〝おじさん〟がやるイメージがあって、ずっと断っていたんです。ところがやってみたら、自然の中で無心になれるし、カップに入れることから逆算して戦略を立てていくところは、経営に近い感覚で楽しめました。初ラウンドは東千葉カントリークラブで、スコアは120台でしたね。9回目のラウンドで「99」を出しました。性別、国籍に関係なく、老若男女が楽しめますし、平和の象徴のようなスポーツだと思います」

ーーゴルフの魅力とは?

「一番は出会いにつながることですかね。以前、ソフトバンクの孫正義会長とラウンドさせていただいたのですが、どんなに親密な関係でも、一緒にお風呂に入る機会はなかなかないじゃないですか。
これは経営者としてとても大きな出来事で、ハダカの付き合いにつながりました。まさにゴルフのおかげです」

ーー一時はハンデ5の腕前だったとか。

「今はハンデ9ぐらいかな。週に一度はラウンドしますし、出張先や旅先でも、時間を見つけてはプレーしています。ペブルビーチやセントアンドリュースも回ったことがあります。ゴルファーとしてはストイックなタイプですね。練習場に行くと、黙々と500球ぐらい打つこともありますから。得意なのはアプローチ。せこせことパーを拾っていくゴルフをします(笑)。一度も達成していないパープレーが個人的な夢です」

画像: 大手ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOの創業者であり、代表取締役社長。民間人初の月旅行を契約したことでも話題。ゴルフはシングルの腕前で、年間に50回程度ラウンドするレフティゴルファーだ

大手ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOの創業者であり、代表取締役社長。民間人初の月旅行を契約したことでも話題。ゴルフはシングルの腕前で、年間に50回程度ラウンドするレフティゴルファーだ

ーークラブにもこだわりはありますか?

「レフティなので、どうしても選択肢が少なくて。ただ、ドライバーのシャフトは、47・25インチの長尺にしています。年も取ってきましたし、がっつり振り回すのではなく、ゆっくり大きく振ることを意識しています」

ーー惹かれるゴルファーもやはりレフティですか?

「そうですね。フィル・ミケルソンは2010年のマスターズ優勝を現地で見届けたこともあって思い入れがあります。あと、バッバ・ワトソンも大好きです。彼が使っていたリシャール・ミルの白い腕時計がどうしても欲しくて、購入したんです。そうしたら、それを知ったバッバから、サイン入りのゴルフバッグとクラブセットが届きました。やっぱりゴルフは人とのつながりを生むんです!」

※一部訂正致しました(2018.11.28 11:15)

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