ミケルソンと一騎打ち、プロアマでファンと交流、契約記者会見etc……
フィル・ミケルソンと「ザ・マッチ」を戦ったのが11月23日。その直後タイガーはヒーローワールドチャレンジが開催されるバハマに移動しホスト大会の準備に勤しんだ。
プロアマ戦では事前のチャリティオークションで「タイガーのキャディをする権利」を5万ドル(約560万円)で落札したジム・ウィリアムスさんを従えてラウンド。高額落札額に見合う“もてなし”ぶりを発揮し「最高の体験だった。タイガーとはいろいろな話をしたよ。質問にもなんでも気さくに答えてくれた」とウィリアムさんを喜ばせた。
また11月27日にはディスカバリーとの契約を発表。同社が来年から提供を開始するビデオストリーミングサービスで日常生活に密着する番組にも出演することが明らかに。
「次世代を担う子供たちにより一層ゴルフを楽しんでもらいたい。その一端を担えればうれしい」とコメントした。
迎えたヒーローワールドチャレンジでは「パットさえ普通に入っていればビッグスコアが出せたのに…」と初日から出遅れ17位発進。すると松山と一緒に回った2日目は懸案のパッティングも復調し17番までに5バーディを奪う好プレーでリーダーボードを駆け上がるかに思われた。
ところが最終18番で悪夢が。ティショットを大きく右に曲げブッシュのなかに打ち込んだタイガ
ーはそこからトリックショットを打つかのように右ひざをつき、ボールを掻き出すようなショットで脱出したのだがそれが2度打ちではないかと物議に。
高画質の超スロー再生で何度もそのシーンが映し出され確かに2度フェースにボールが触れているように見えるが本人は「2度打ちした感覚はなかった」。競技委員の裁定で無罰になったがダブルボギーで失速することに。良きにつけ悪きにつけ話題を振りまくのがタイガーたる所以なのである。
ちなみに「ザ・マッチ」の前々日にはフレッド・カプルスと9歳の長男チャーリー君と回ったプライベートのラウンドでホールインワンを達成していたタイガー。「(父より)メッシの方がカッコいい」といい放つ息子の目の前で生涯20回目のエースをマークし父親の威厳を示した格好だ。
今後は来年末ロイヤルメルボルンGCで開催されるプレジデンツカップの準備のため渡豪する予定。自ら立候補して米チームのキャプテンに就任する大会ではプレーヤーとしての出場にも意欲を見せており気合は十分だ。
来たるべき2019年は2008年以来11年ぶりのメジャー獲りに挑むタイガーの多忙な日々は続く。
撮影/姉崎正