ロケットのような伸びのある高弾道が特徴のテーラーメイド「ロケットボールズ(RBZ)」。一世を風靡したRBZの2018年モデルがテーラーメイド公式サイトの「アウトレット」コーナーでひっそりと発売されていた! そこでプロゴルファーの中村修とノリーこと堀口宜篤の2人が試打。特徴を解説してもらった!

テーラーメイドの「ロケットボールズ(RBZ)」といえば2012年に発売された、その名の通りロケットのような伸びのある高弾道を実現し注目を集めたモデル。松山英樹が世界ランク6位まで上りつめた2016年には、2013年発売の2代目「RBZ STAGE 2」の3番ウッドを使用していたことでも話題になった。

STAGE 2以降、後継モデルは発売されていなかったRBZシリーズだが、2018年モデルとなる「RBZ BLACK」がいつの間にかしれっと発売されていた。グローバルスペックのみの販売で、メーカーサイトに商品紹介ページは存在しない。公式オンラインストアでアウトレット品としてラインナップされているのみ。

驚くべきはそのお値段。今回試打する「RBZ BLACK」ドライバーを試打者の中村が実際に購入した際の値段はなんと、1万円強。アウトレット品とはいえ、2018年モデルなのに信じられないくらいリーズナブル。

これだけ安いとなると、性能面が気になってしまうところ。ということで、プロゴルファーの中村修とノリーこと堀口宜篤に実際に試打して確かめてもらった。

「460ccのフルチタンヘッドでロフトは10.5度、すごくオーソドックスなヘッドです。クラウン部分がマット加工されていて高級感がありますね、1万円には見えません」(中村)

画像: テーラーメイド「RBZ BLACK」ドライバー(10.5度)。白色が特徴的だった旧モデルに対し、黒が目立っている

テーラーメイド「RBZ BLACK」ドライバー(10.5度)。白色が特徴的だった旧モデルに対し、黒が目立っている

ちなみに、「M3/M4」に搭載され2018年に大きな話題となったのが球の曲がりを抑える「ツイストフェース」だが、中村曰く「見たところ、ツイストフェースは搭載されてないようですね」とのこと。

画像: 「RBZ BLACK」のフェース面。ツイストフェースではない

「RBZ BLACK」のフェース面。ツイストフェースではない

まずは堀口が試打。ロケットボールズの名に恥じない高弾道でボールが飛び出し、総飛距離274ヤードをマーク。打った感触はどうだろうか。

「構えた感じだと(クラウン部分のデザインから)そんなに上がる雰囲気は感じなかったんですが、全然上がりますね。スピン量も2600回転といい感じ。打感もまあまあ柔らかいです。これなら全然オッケーですね。掘り出し物かもしれないです」(堀口)

続いて中村もRBZ BLACKを手に取り構える。構えた見た目の印象は「ロフトが相当見えるけど、色が同じだからそこまで気にならないですね。見た目は丸顔寄りで、そのため芯がすごく広く感じられます」と好感触。一振りすると、伸びのある高弾道を描き259ヤード飛んだ。

「直進性が高く、ボール初速も62.5m/sと結構出ています。何より(ボールの)高さがいい感じ。打感も柔らかいですね」(中村)

画像: シャフトはマトリックス「OZIK MFS 55X4 WHITE TIE」。グリップ側には数式のような文字列やハングル、漢字などをあしらったデザインが目を引く。なかにはカタカナで「マトリックス」の文字も。

シャフトはマトリックス「OZIK MFS 55X4 WHITE TIE」。グリップ側には数式のような文字列やハングル、漢字などをあしらったデザインが目を引く。なかにはカタカナで「マトリックス」の文字も。

……あれ? RBZ BLACK、結構良さげでは……!?

「初心者向けドライバーとして間違いない性能を持っていますし、(長年ゴルフを続けている人でも)コースで打ってみたら『いいんじゃない?』と思わせてくれます。こういう掘り出し物も、メーカーサイトをチェックしたり中古ショップに足を運べば見つかるかもしれません。1万円台なら万が一失敗しても大ケガにはならない価格ですしね」(中村)

コスパ重視ゴルファーのみなさん、注目かも。

協力/PGST

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