タイガーが本格復活した年だけにさまざまな関連ニュースがバズっていた。なかでももっとも人々の関心を集めたのが本人の試合会場への登場シーン。
5年ぶりに優勝を飾ったツアー選手権の最終日、タイガーはトレードマークの赤のポロシャツをハンガーにかけて左手に提げ、黒のナイキのタンクトップで会場入りした。
その模様をキャッチしたPGAツアーの公式ツイッターが「ノースリーブ」と銘打ち動画をアップすると普段見たことのないタイガーの姿にネットの住民は大興奮。バズりまくった。
だがこれはランキング2位。この上があるのである。それが遅咲きの苦労人、日本では“虎さん”の愛称で親しまれる45歳チェ・ホソンのスウィングだった。
6月の全英オープン予選を兼ねた韓国オープンで打球動作のあと半回転する変則スウィングが中継されると世間がざわつき、ジャスティン・トーマスが「真似してみようかな」とつぶやくなど話題に。
さらに拍車をかけたのが国内ツアーのカシオワールドオープンでの優勝。世界中に彼のセオリー度外視のスウィングの映像が拡散され「フィッシャーマンズスウィング」「 エレクトリックスウィング」「一番好きなゴルファーはチェ・ホソンだ!」「まるでサーカス」「ユニークだから愛おしい」とバズりまくった。
「これ(優勝)で彼のスウィングが変則だけじゃないってことが証明された」と我がことのように喜ぶファンも。「ゴルフはスウィングがすべてじゃない」「2019年のマスターズに彼を招待してほしい」の声が続々。
ちなみランキング4位にはジャック・ニクラスの孫のマスターズ(パー3コンテスト)でのホールインワン、8位にフィル・ミケルソンのCMでのダンス、10位にダスティン・ジョンソンの433ヤードドライブとビッグネームの話題が並ぶ。
これら大物を抑え昨年まで“バズのカケラ”もなかった虎さんの世界的注目度アップぶりは驚異的。
ジュニアゴルファーとしてエリート街道を進んできたいまどきのきれいなスウィングのゴルファーとは一線を画す、誰が見ても思わずクスッと笑ってしまうような個性派が注目を集めるのはなんとも痛快だ。
ところで話題になって以来“虎さんダンス”がややオーバーアクションになったと感じるのは私だけだろうか? 受け狙い? いや、彼のサービス精神の表れだろう。