2019年1月1日ゴルフルールが大幅に改訂された。複雑すぎるといわれるルールを簡素化することでプレー時間を短縮し、ゴルフ人口の減少に歯止めをかける狙いがあるとされている。新ルールでの初競技となった米男子ツアーのセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズではあるルールを巡り選手たちに戸惑いが広がった。

ドロップは「ヒザの高さから」となったが……

疑問の声が上がったのはドロップの方法。これまでは肩の高さからドロップしていたが新ルールではヒザの高さからとなった。

この改訂にもっとも強い疑問を呈したのがマッドサイエンティストことブライソン・デシャンボー。ピンを立てたままパットが打てる新ルールは歓迎し実際試合でもピンを抜かずにパットを打ちカップインさせる場面もあった。

画像: 今年から改正されたルールのひとつ、ドロップの方法についてデシャンボ―は困惑している様子。見た目にもぎこちない(写真/Getty Images)

今年から改正されたルールのひとつ、ドロップの方法についてデシャンボ―は困惑している様子。見た目にもぎこちない(写真/Getty Images)

しかし「ヒザの高さからドロップしなくてはならないというのは合理的じゃない。肩からヒザまでの間であればどこからでもドロップできるようにすべき」と新ルールに噛みついた。

ローリー・マキロイも「トニー・フィナウみたいな(身長が高い)選手はヒザからといっても僕の腰くらいの高さからドロップすることになるね」と皮肉たっぷり。

ソニー・オープン・イン・ハワイで2019年をスタートさせる新婚のジョーダン・スピースは「これまで通り肩の高さからドロップしてもプレーヤーが得をするわけじゃない。ならばヒザからを義務付けるのではなく肩の高さからのドロップも許可すべきではないか?」とコメント。

「なぜヒザからじゃないといけなのか? 肩の高さからドロップしてプレーを続行したらペナルティが発生するのか? いろいろ考えるとイライラしてくる」と新規則に納得できていない様子。

ルールを司る全米ゴルフ協会は「低い位置からドロップする方が救済エリアに球をとめやすくなる=
時間短縮につながる」と説明していおり、改訂したばかりのルールがいますぐに変更されることはあり得ない。

選手たちのイライラが解消される日はくる?

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