ティショットがナイスショット! セカンドショットを乗せてパー、あわよくばバーディ……と勇んでセカンド地点に来たものの、まだ前の組がグリーン上でプレー中。そんなとき、起こりがちなのが“待ちチョロ”。100切りを目指すゴルファーが知っておきたい、待ちチョロの対処法!

「待ち」の時間になにをしていますか?

ある女子ツアーの試合の練習日でのこと。とある有名女子プロの練習ラウンドの様子を取材していて、印象的な場面に出くわしました。

短いパー5のホールのセカンド地点、2オンが狙える状況で、グリーン上では前の組がまだプレー中。プロの試合の練習ラウンドでは、様々なピン位置を想定して何度もボールを転がしたり、アプローチ練習を行うため、グリーン上で時間がかかります。

ティショットが素晴らしい当たりだったこともあり、リズム良くセカンドを打ちたい場面でしたが、しばし“待ち”という状況になりました。

パー5でセカンドが届きそうだけど前の組がまだグリーン上にいる場合、前の組が詰まってパー4のセカンドがなかなか打てない場合、みなさんはどうその時間を過ごしているでしょうか。

前の組の様子をチラチラと伺いながら、本番さながらの素振りを繰り返してみたり、クラブを色々と取り替えてみたり、要は次のショットのリハーサルをするという人が多いかもしれません。

しかし、その女子プロは違いました。クラブを抜くことすらせず、空を眺め、キャディさんとまったくゴルフと関係のないおしゃべりをして、その時間をやり過ごしていたのです。そして、前の組がプレーを終え、グリーンを去ったのを確認すると、そこからいつも通りのルーティンに入り、3番ウッドで見事2オンに成功して見せました。

画像: 女子プロは「打つ」その瞬間だけに集中する(撮影/岡沢裕行)

女子プロは「打つ」その瞬間だけに集中する(撮影/岡沢裕行)

素振りを繰り返すと、頭の中には「右ひざが流れないように気をつけよう」「軽い前下がりだからしっかりボールをつかまえよう」「すくい打ちにならないようにしっかりダウンブローで打とう」などとチェックポイントが多く去来します。チェックポイントといえば聞こえばいいですが、要するに雑念です。

その女子プロは、待っている間素振りを一切行いませんでした。ゴルフ脳をオフにすることで雑念を遠ざけ、いざ打つというその一瞬だけ、スイッチをオンにして、グッ! と集中。そしてナイスショット。プロとアマは技術だけでなく、このような小さなところにも大きな違いがあるんだなあと痛感するシーンでした。

アマチュアで、それも土日しかプレーしないゴルファーであれば“待ち”は付きもの。その時間をうまく過ごせば、100切りも近づいてくるかもしれません。

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