開催中のPGAツアー「ウェストマネジメント フェニックスオープン」に参戦中の松山英樹。よく見ると、ユーティリティのシャフトが見慣れないモデルに変わっている……? ツアーの現場から、月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウがレポート。

ピンのG410に合わせ、日本シャフトのプロトタイプにリシャフト

こんにちはケンジロウです。フェニックスオープンの会場があるアリゾナのスコッツデールからお届けしております。フェニックスオープン3日目が終わりました。松山英樹はスコアを2つ伸ばして7アンダーの26位タイ。首位のリッキー・ファウラーは20アンダーなので、松山とは13打差。さすがに優勝はちょっと厳しくなってきましたね。

画像: 松山のユーティリティに見慣れないシャフトが……?

松山のユーティリティに見慣れないシャフトが……?

彼はフェニックスオープンの1番ホール、ティショットで必ずユーティリティ(以下UT)を使うのですが、初日にそのティグラウンドで握っていたUTのシャフトの色がオレンジから黒になっていたんです。

ちなみにヘッドは変わらず先週から使っているピンの新しい「G410ハイブリッド」のままです。あれ? 先週のファーマーズで最終日の18番、フェアウェイバンカーからあんなにいいショットを打ったクラブなのにシャフトをいじっちゃうの? と思いますよね。

画像: ヘッドはピンの「G410ハイブリッド」を変わらず使用している

ヘッドはピンの「G410ハイブリッド」を変わらず使用している

実は今週に入ってからUTのシャフトを交換するべく画策していたようで、そこで白羽の矢が立ったのが、日本シャフトの「NSモーダス グラファイトオンスチール」(プロトタイプ)というシャフトでした。

思い返せば先週のトーリパインズの13番ホール、UTでフェアウェイから左に引っかけてしまってピンチになったのを覚えています。彼の中でUTにちょっと違和感があったんでしょうね。このシャフトはスチールとカーボンのハイブリッドシャフトで、昨年石川遼が2番アイアンに差して話題になりましたよね。性能はまさにスチールとカーボンのいいとこ取りのシャフトのようでロングアイアンでも球を上げられ一方でスチールのしっかり感もあるというハナシです。

画像: 松山が使用するのと同じシャフト。その名も「GOST」

松山が使用するのと同じシャフト。その名も「GOST」

こちらPGAツアーでは「GRAPHITE On STEEL TECHNOLOGY」と言う名称でプロトタイプとしてツアープロに支給しています。何でもその頭文字をとって“GOST”と呼ばれているみたいですよ。

ちなみに松山のスペックはGOST DP 110のSシャフト。DPのほかにSTというのがあって、それぞれの違いは“しなり方”のようです。DPは少ししなりの量の多いタイプ、STは張りのあるタイプとのことです。初日の1番、2番のティショットはそのUTで、狙いどころの250ヤード地点のフェアウェイをとらえていました。

画像: アイアン級の精度を誇る松山のユーティリティ。新スペックはさらなる武器となるか

アイアン級の精度を誇る松山のユーティリティ。新スペックはさらなる武器となるか

彼のプレーを見ているとUTの頻度がまあまあ高く、いつもアイアン並みの精度でピンを狙っています。パー5の2打目でグリーンを狙うようなときにも活躍し、だいたい250~270ヤードの幅があるイメージですね。

ピンのG410ハイブリッドとモーダスGOSTとの組み合わせはしばらく松山の武器になりそうですね。

撮影/姉﨑正

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