いつも同じ結果なら「違うパスワード」を入力してみよう
「100切り」というのは面白いもので、似たような腕前のゴルファーでも、とくに壁と感じずにあっさり飛び越えてしまう人もいれば、何年もその壁の前で苦労する人もいます。一度あるいは数回は切れたけど、また切れなくなった……という人も少なからずいます。
そのような、スコアがマンネリ化してしまうゴルファーに共通していることはなにか。それがあるとしたら、「あること」をしていないということになると思います。
「あること」とはなにか。それは「いつもと違うこと」です。同じようにティショットを打ち、同じようにアイアンを打ち、同じようにパットして、同じようなスコアを出して、「あーあ、結局いつも同じようなスコアだよ」といつもと同じセリフを言って、ゴルフ場を後にする。いつもと同じようなプレーをしているんだから、当たり前といえば当たり前です。
インターネット上の「ログイン画面」。そこでパスワードを間違えてしまったら、みなさんはどうするでしょうか。違うパスワードを入力するはずです。同じ入力では同じ結果になるのは自明。違う入力をすることで、初めて結果を変えることができるのです。ゴルフでも同じことが言えるはずです。
「いつもと違うこと」をすることで、いつものゴルフを変えることができる。たとえば、ドライバーを持たずにコースに行ってみる。これなんかは、わかりやすく「いつもと違うこと」と言えるはずです。似たような発想で、ハーフセットでプレーしてみるというのも面白いかもしれません。
アプローチでサンドウエッジを使わずバンカーショットも含めすべてピッチングを使用する、なんていうのも試す価値がありそうです。いつもの仲間とのプレーでなく、一人でオープンコンペに参加してみるなんていうのも、スコアだけでなく、新たなゴルフの楽しみが見つかるかもしれません。新ルールをまだ試していない人は、旗竿を差したまま1日プレーしてみるのもいいでしょう。
パスワードはデタラメに入力しても正解には至りません。しかし、こうして試行錯誤を繰り返すうちに、きっとゴルフのスコアの壁を乗り越えるための、“いつもと違う”パスワードが見つかるのではないでしょうか。