ミッシェル・ウィ、今平周吾や宮里美香といったトッププレーヤーを輩出したきたジュニア育成施設、IMGゴルフアカデミー。フロリダにある広大なレッスン施設で展開される、日本とは根本的に違ったジュニア育成の現場をゴルフスウィングコンサルタントの吉田洋一郎が取材した。

広大な敷地と施設の豊富なバリエーション

賞金順位の上位ランカーのほとんどが、プロのコーチをつけているレッスン先進国アメリカ。そのアメリカでジュニア育成に特化し、世界中から生徒を集めているのがIGMアカデミーです。日本人では米ツアーQT受験前の宮里美香や、当時高校だったの今平周吾が腕を磨きました。IMGにはゴルフ以外にもテニスやバスケットボール、野球といった8種目のスポーツのアカデミーが併設されていて、プロテニスプレーヤーの錦織圭を輩出したことでも知られています。現在でもIMGアカデミーの練習に訪れることがあるそうです。

フロリダにある広大なアカデミーには各種目の競技場、練習場、プールやジムなどの屋内トレーニング施設など上達のために必要な設備が整っています。そして生徒たちが宿泊をするリゾートホテルのような寮、教師が常駐する学校や食事を提供するカフェテリアもあり生活面も充実したサポートが受けられます。

画像: オール自然芝の練習打席以外にもパッティンググリーンとアプローチグリーンも完備されている

オール自然芝の練習打席以外にもパッティンググリーンとアプローチグリーンも完備されている

巨大なパッティンググリーンとアプローチグリーンが2面ずつ、オール天然芝の練習打席に18ホールのコースも完備されています。

東京ドーム44個分という広大な敷地のため施設内を循環している30人乗りのカートに乗って移動する必要があります。生徒たちがカートに乗って移動する姿を見て「まるでディズニーワールドみたいですね」と言うと、当日案内をしてくれた、ゴルフコーチのマット・キースは「たしかにね。ここはスポーツのディズニーワールドさ」と教えてくれました。

楽しむことを根底に設計されている

ディズニーっぽいのは「広くて施設の種類が豊富だから」という理由だけではありません。アカデミー内を歩いているとワクワクした気持ちになるんです。練習施設や練習内容が上達するだけではなく楽しむことを重視して作られているという点が、この雰囲気を生み出しているようです。

画像: 基礎の重要性をしっかり伝えたうえで、トレーニングを行っているという

基礎の重要性をしっかり伝えたうえで、トレーニングを行っているという

施設はもちろんですが、そこにある雰囲気自体が明るくてポジティブな印象を受けました。日本の部活のような、同じユニフォームを着た少年が足を止めて大きな声で「んにちわっ!」と挨拶をしてくるという光景はありません。何かの制約に縛られていたり、管理や強制が生み出すような悲壮感は皆無です。

それは実際の日々の取り組みにもあらわれています。基礎技術を身につけることが大きなウェートを占めますが、単純な基礎練習を繰り返す事はありません。まずは選手に“基礎の重要性”をしっかり伝え、スランプになったり長いキャリアの中でフィジカル面が変化したときでも対応できるように指導します。

その上で基礎が身につくような、何種類ものトレーニングをコーチの熱心な指導のもとで行います。生徒たちの練習を見ていると、真剣な中にもリラックスして楽しくやるという雰囲気を感じることができました。

施設や器具にこだわる理由

アカデミー内の施設には最新の分析器具が導入されています。弾道測定をするトラックマンはもちろん、モーションキャプチャや、地面反力や重心位置を可視化するプレッシャーマット、8個のカメラを装備したパッティング分析システムなどです。エリートジュニアと言えど、ここまでの設備が必要なのかと思われるかもしれません。

しかしこれらは、生徒たちの個性を伸ばすのに必要不可欠なものなのです。世界で戦えるトッププレーヤーを育てるには、“型にはめるだけのレッスン”では限界があります。基礎などベースとなるものは汎用性の高い技術論として教え、それ以降のより高いフェーズでは個の特性を伸ばすトレーニングをしてきます。

その際に、数値化された裏付けをもって行わなければ、ただの“クセ”になってしまう危険性もある。それを避けるために、トッププロが使うような最新器具を使い、裏付けのあるトレーニングを行っているのです。

独自の方法で基礎を教え込む、その上でさらに高みを目指せるよう個性を伸ばしていく。この精神がある限り、これからも多くのトップ選手を輩出し続けていくと感じました。

IMGアカデミーの詳しいレポートは2月12日火曜日発売の週刊ゴルフダイジェストでご紹介しています。是非ご覧ください!

HONMA

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