女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」のテレビ中継では、旗竿がしなるほどの強風の中プレーする選手たちの姿が映し出されていた。もし、こんな風の日にプレーするとしたら……どうするのが正解?
3日目にはなんと最大瞬間風速18.7メートルという強風を記録したという開幕戦の舞台、琉球GC。最終日も強風が吹き荒れる中、プロたちが必死にスコアメークする姿がテレビには映し出された。
ゴルフは自然との戦い。当然、雨の日にプレーすることもあれば、風の日にプレーすることもある。
風は飛距離を伸ばしたり落としたりするだけでなく、曲がりの幅も大きくしてしまうため、風の日のゴルフはアマチュアにとって非常に難しいものだが、一体どうすればいいのだろうか。
プロたちに話を聞けば、スピンを減らす打ち方や、風の影響の少ない低い球の打ち方をレッスンしてくれるはず。だが一方で、プロたちはこういう風に言うことも多い。「アマチュアの人が、風が吹いたからといって急にティアップを低くしたり、ボールを右に置いたり、要するになにか工夫をしようとすると、かえってミスになることが多い。正直、いつも通りにプレーしたほうがいい結果になる可能性は高いですよ」と。
もちろん、アゲンストのホールでバンカー越えのピンは狙わないほうがいい(ショートしてバンカーに入ると目玉になる可能性が高い)など、戦略面では最低限の風の日対策を行うべきだろう。
しかし、いきなり練習場でもほとんどやったことのないパンチショットやらスティンガーやらを「風が吹いているから」と、コースでぶっつけ本番で試しても、好結果を期待するのは難しい。いつもよりもミスの幅が大きくなることだけ意識して、スウィング自体はいつも通りに行うほうが怪我は少ないはずだ。
春風の吹く季節、女子プロたちのように、風の中でもスコアを崩さず楽しくプレーしたいものだ。