トラックマンは買ったけど1回しか使ってない

PGAツアーの最高峰の試合である「ザ・プレーヤーズ選手権」では大会前に公式記者会見がメディアセンターで行われます。昨年全米オープンと全米プロのダブルメジャー制覇を果たし年末の世界ランクで1位に輝いたブルックス・ケプカも、もちろん記者会見に呼ばれて記者からのいろいろな質問に対応しました。

そんな中、「えっ……そうなの!?」と驚くような発言をしたのは、記者がこのような質問をしたあとでした。

「現在練習機具はどのようなものを使っていますか? 数にすると何個ぐらいでしょうか? またトラックマンや動画を撮る携帯電話など、ひとつだけ選ぶとしたら何を選びますか?」

そうするとケプカは「トラックマンは購入しましたが、使ったのは1回だけですね(苦笑)。練習機具は使いません。 選ぶとしたら携帯電話でしょうか? 自分のチェックポイントは3つだけです。 難しく考えず、できるだけシンプルするように心掛けています」と返答しました。

画像: スウィング中の動きは気にせず「PGA」だけチェックするというケプカ(写真は2019年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

スウィング中の動きは気にせず「PGA」だけチェックするというケプカ(写真は2019年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

「スウィング中の動きは、2日連続で同じポジションには収めるのは無理でしょう。もしかすると見た目は似たような位置かもしれませんが、現実としては完璧に同じポジションというのはありえません。私の基本は“PGA”、ポスチャー(姿勢)、グリップ、アライメント(狙うライン)です。 毎日この3つを確実にできているかの確認、これを大切にしています。 その日の練習テーマはそれぞれありますが、まずこの基本が重要です」 と持論を熱弁していました。

現在ケプカのスウィングを指導をするのはブッチ・ハーモンの息子のクロード・ハーモン3世氏(CH3)。ケプカ以外にもダスティン・ジョンソンやリッキー・ファウラーも指導する売れっ子のCH3も「ゴルフというスポーツに『完璧』『完成』を求めてはいけないと思います。 選手はマシーンではないので、体調次第でスウィングは変わります。 4日間良いショットを放つ日が続くのも希なことです。 だからこそできるだけチェックするポイントをシンプルにして深く考えすぎないことが大事ではないでしょうか?」と話してくれました。

ケプカは良いときもそうでないときもほとんど感情を表に出しませんが、常に自信に満ちたプレーを展開します。 野球でいうと「不動の4番バッター」。 揺るぎない自信で今年も4大メジャーで数回は優勝争いに絡んでくるでしょう。

画像: ただ踏み込むだけじゃない!“地面反力”を正しく理解しよう~井上透と幡野夏生のこれってどうしてる?~ youtu.be

ただ踏み込むだけじゃない!“地面反力”を正しく理解しよう~井上透と幡野夏生のこれってどうしてる?~

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.