あるはずのものがそこにない!
「今までナイキとスリクソンのクラブしか使ったことがなかったんですけど、もう歳も歳だし、あと何年ゴルフが続けられるかわからない。飛ばないというストレスを抱えたまま続けるよりは、いろいろ試してみようと考えてフリーになろうと決めました」
そう語ってくれた金田。天才少女として幼少期から名を馳せた“キンクミ”も今年で30歳。気がつけば、同世代のシード選手の数も減り、ツアーではベテランの領域に入ってきている。
そんな金田が、「いろいろ打たせてもらって一番飛ばせるものを選びました」というのが、キャロウェイのエピックフラッシュ サブゼロだ。“AIが設計したフェース”による高初速が話題のクラブで、サブゼロはその低スピンモデル。これで三菱ケミカルのディアマナDFシャフトの組み合わせが、金田が選んだ“勝負ドライバー”だ。
「構えた感じや、座りのよさ、それと直進性にこだわって決めました。長さは46インチにしました。やっぱり2打目の距離が短くなったのを感じます」(金田)
市販スペックの場合シャフトの長さは45.25インチ。それを長尺化するにあたり、ヘッド重量を軽くするためか、ヘッド後方の可変ウェートが取り除かれている。このあたり、飛距離アップへの工夫と言えそうだ。
その他のウッド類に目をやれば、テーラーメイドのM6にピンのG410と海外ブランドの人気モデルが揃う。そんな中、ユーティリティとアイアンは、使い慣れたダンロップ製のものをチョイスしている。
「クラブはしょっちゅう変えるタイプではない」とは本人の弁だが、新旧が融合したセッティングという印象だ。
今年からコーチも変えたという金田。クラブもコーチも一新した“新生・キンクミ”に注目だ!
【金田久美子の14本】
1W:キャロウェイ エピックフラッシュ サブゼロ(9度、ディアマナDF50、硬さ:SR)
3W:テーラーメイド M6(15度、ツアーAD DI-5、硬さ:S)
5W:ピン G410(17.5度、ツアーAD DI6、硬さ:SR)
7W:ピン G410(20.5度、ツアーAD DI6、硬さ:SR)
4U:ダンロップ スリクソン H-65(22度、ツアーAD UT65、硬さ:SR)
6I〜PW:ダンロップ ゼクシオ テン(NSプロ750GH、硬さS)
48度:キャロウェイ マックダディフォージド(NSプロ850GH、硬さS)
54度、58度:フォーティーン RM(NSプロ850GH、硬さ:SR)
PUTTER:オデッセイ ストロークラボ NINE