1998年度生まれの通称“黄金世代”から、また注目のゴルファーが登場した。PRGRレディスで活躍した渋野日向子(しぶのひなこ)だ。岡山県岡山市出身のハタチ。昨年プロテストに合格し、今季は昨年の予選会40位の資格で出場している。
一体どんな人物なのか。今週開催の「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」に出場中の彼女を直撃した。
「両親が陸上競技(投てき)をやっていたせいか、小さいころから体を動かすのが好きでした。小6まではソフトボールに熱中してました。中学でゴルフを本格的にはじめたら、県の大会で3連覇。それで、ゴルフをやろうと続けてきました」(渋野)
力強いスウィングが印象的な渋野だが、それはソフトボール経験によって磨かれたもののようだ。一方、ゴルフはまだ荒削りだと自己分析する。
「まだまだ下手くそで足りないところばかりだと思ってます。でも考え過ぎずに思い切り振るドライバーが持ち味かなとも思います。高校時代のスウィングを動画で見るとひどいんですけど、この前インスタに(今の)スウィングをあげたら『いいスウィングだ』って褒められて……嬉しかったです(笑)」(渋野)
そんな天真爛漫な渋野を指導するのが、大出瑞月、田辺ひかり、男子でいえば亀代順哉といったプロたちのコーチを務める青木翔。青木コーチには、渋野のストロングポイントを聞いた。
「1年半くらい前からコーチをするようになりましたが、スウィングは相当変化しています。高校時代のスウィングを見ると、本人が言うようにたしかにひどかったなと思いますが、それでも結果が出ていたのでポテンシャルは秘めていますね。やはり『振れる』っていうのは貴重だし、大事です」(青木)
青木コーチによれば、今後3年間でプロとしての体つくり、アプローチなど基本的なところを高めていく計画なのだと言う。「純粋にプレーできること、ツアーに出られることを楽しめている。そしてショット力は魅力ですね」(青木)
レギュラーツアー2試合目にしていきなりトップテンフィニッシュをしてみせた潜在能力は、まだmだ底知れない。今後が楽しみな選手がまた一人増えた。