シャフトの硬さを変え、変えたアイアン調整して違和感を消す
2018年のツアーで、トータルドライビング3位、ボールストライキング4位と高いショット力を活かし、奪ったバーディは360個で3位。60台でラウンドした回数ではツアーNO.1の小祝さくら。
※注1:平均飛距離とフェアウェイキープ率の順位の和
※注2:トータルドライビングの順位とパーオン率の順位の和
その攻撃力の高いゴルフを支えるクラブセッティングを、どう2019年仕様に仕上げてきたのかと本人に聞いた。
「セッティングはほとんど変えていませんが、アイアンを新しいのにしたのと、5番と7番のシャフトをSRからSに替えました。シャフトをSRからSに替えた理由ですが、SRは少し右に吹けたりするのが気になっていたので、そこを直したいなと思ってシャフトをSに替えてみました。まっすぐあまり風に負けないような球が出るようになったと思います。気になるところが直って調子が良くなりました」
ウッドに関しては、使い慣れたクラブをガラッとは変えず、5番ウッドと7番ウッドのみリシャフトするという渋い調整にとどめたようだ。使用するディアマナBシャフトは、三菱ケミカルのいわゆる“青マナ系”シャフトで、クセのないしなりが特徴のモデルだ。
本人が言うように、もっとも大きな変更点はアイアンを「Z585」にしたこと。
「アイアンは新しいのが出たので替えてみようかなと。打った感じもよかったですし、ヘッドの形とかも違和感なく使えたのでいいかなと思って。調整は昨年のものとまったく一緒にしてもらってほとんど変わらず使えるようにしてもらいました」(小祝)
使用するスリクソンZ585は昨年香妻琴乃、稲森佑貴らがツアー投入直後に使って、初優勝を獲得したアイアン。プロモデルとしては“飛び系”で、ピッチングウェッジのロフトが44度。ストロングロフトであることで、ピッチングの下に48度ウェッジを足し、52度へとつなげている。
男子プロに比べて“飛び系”アイアンの採用率の高い女子プロの、平均的なセッティングというイメージだ。
慣れ親しんだクラブを大きく変えない小祝。クラブをガラッと変えたり、前のモデルと性格の違うモデルにすると、ときに調子を崩したりするものだが、そういったリスクを避け、気になるところだけを補ったマイナーチェンジのやり方は、我々アマチュアゴルファーにも参考になりそうだ。
【小祝さくらの14本】
1W:ダンロップ スリクソンZ765(9.5度、ディアマナB50、SR)
3W:ダンロップ スリクソンZ F85(15度、ディアマナB50、SR)
5W:ダンロップ ゼクシオ テン(18度、ディアマナB50、S)
7W:ダンロップ ゼクシオ テン (20度、ディアマナB50、S)
4UT:ダンロップ スリクソンZ H85(22度)
6I〜PW:ダンロップ スリクソンZ585
48度、52度、58度:クリーブランド RTX4
PUTTER:オデッセイ:オーワークス7S