前日の雨の影響で、ぬかるんだラフにセカンドショットがポトリ。泥がべったりとボールについてしまったので、拾い上げて拭こうとしたところ、同伴者から物言いが……。あれ? ボールはいつでも拾い上げて拭いていいんじゃなかったっけ?
セカンドショットがシャンクしてしまい、右の林へ。「うわ~、しまった。そっちに打つつもりはなかったのに……」
「昨日降った雨のおかげで地面がぬかるんでいるわね。う~ん、ボールは見つかったけれど、泥がしっかりついて汚れてしまっているわ」
「このまま打つのはさすがに……。確か、ルール改定でボールはいつでも拾って拭けるようになったはずよね?」
ラフでボールに泥がべったり。これって拭いていいの?
セカンドショットが右の林へ。落下地点付近に行ってみると、前日の雨の影響で下がぬかるんでおり、ボールに泥がべったりとくっついていた。「新ルールでは、ボールが汚れた場合、いつでも拾い上げて拭けるようになったはずよ」と主張したが、同伴者はどうやら納得していない様子――。
正解は「確認に必要な範囲のみ拭ける」。救済のために拾い上げた球は、常に拭くことができる(規則14-1c)が、今回のようにただボールが汚れているだけでは、拾い上げて拭くこともできない。ただし、自分の球であるか判別できないときは、位置をマークしたうえで拾い上げることができ、球の確認に必要な範囲で拭くことができる。これは旧ルールから変わっていない。
週刊ゴルフダイジェスト4/9号「ゴルルと新ルール」より(監修・小山混、撮影・加藤晶)