最終日最終組全員が同期生だった
98年生まれの黄金世代・河本結の優勝で幕を下ろしたアクサレディス。2018年のステップアップ賞金女王が本領発揮という形で存在感をアピールした。また、アクサレディスを最終組で回ったのは全員90期生だ。
優勝した河本とともに最終組で回り、4位タイの成績をおさめた97年生まれの脇元華は2017年に台湾ツアーのQTをトップ通過した実力者で、ネクストヒロインとの呼び声も高い。
そして、最終組でプレーした3人の中の最後のひとりがそんな河本や脇元と同じ90期生の臼井麗香だ。彼女も98年生まれのいわゆる「黄金世代」のひとり。2017年、まだアマチュアだった彼女にインタビューをした際、臼井は持ち球についてこんなことを言っていた。
「(ドローとフェード)どちらも打てるようになればあらゆる状況に対応できるようになりますし、自分のスウィングをさらに進化させたいと思っています」とアマチュアのころから向上心にあふれた一面をのぞかせていた。
今季の出場優先度を決めるQTランキングは65位。レギュラーツアーには限られた数しか出場できない。アクサレディスは主催者推薦による出場で、最終日最終組でのプレーを終えてすぐ、今週末に開催されるヤマハレディースオープン葛城の舞台である静岡県に移動。マンデートーナメント(予選)にも参加したが、残念ながら通過はならなかった。
「夕べ夜中1時に(会場のある静岡県に)着いて。3時間くらい寝てマンデーにきました。今日はショットはキレててピンにほとんど飛んで行ってたんですが、風の読みとコース(葛城GC山名C)も回ったことがなくて。ダメでした。75打ってしまったので……」(臼井)
さすがに疲れた表情でそう語ってくれた臼井に、アクサレディスで経験した初の最終日最終組はどのような感触だったかも聞いた。
「昨日(アクサレディス最終日)は緊張より自分の目の前のことだけに集中できていました。ただパターを決められなかったことを反省してここ(ヤマハレディースのマンデー)にきました。もう少しやれた、チャンスはあったのに決められなかったのは自分のせい。前半戦のリランキングでもう少し順位を上げて後半までに準備したいですね」(臼井)
自身初の最終日、最終組の中でも緊張ではなく集中ができたという。
「私のゴルフはアイアンが得意なのでピンを狙ってどんどん攻めるゴルフです。同世代が頑張ってるので私もがんばります」(臼井)
10年間ダンスを続けていたという臼井だが、アイドルのような顔でドライバーを飛ばし、ピンをガンガン狙う姿にこれからファンが増えていくこと間違いなし。
ちなみに臼井、週刊ゴルフダイジェストの2018年度「ビューティクイーン」にも選ばれている。美と強さを併せ持つ臼井麗香の今後の活躍を楽しみにしたい。