女子ツアー開幕戦で河本結のバッグの中身を見せてもらうと、ドライバーは「エピックフラッシュ サブゼロ」が、パターは「トゥーロン ポートランド」が入っていた。そして、これらのクラブについて河本はこう語っていた。
「ドライバーは、まだ馴染んでいないので(昨年使用していた)ローグに戻す予定です。勝負ギアはこのパター、トゥーロン。かっこいいし打感もよくて思ったところに出てくれるのが気に入っています」
結果的に、“馴染んでいない”はずのドライバーと、“勝負ギア”だと言っていたのとは別のパターで勝利をつかむことになるのだからゴルフは面白い。
河本を勝利に導く魔法の杖となったのは、大会直前に投入したエピックフラッシュ サブゼロドライバーと、オデッセイ トゥーロン アトランタパター。この変更に関して、河本のコーチを務める目澤秀憲は言う。
「ドライバーはエピックフラッシュに戻し、シャフトもスピーダーエボリューションⅣに変えています。その調整が上手くいきました。また、パターもトゥーロンの違うモデルにしたことも、いいほうに転がったと思います」(目澤)
一方、アイアンは「縦の距離感が狂うのが嫌だったので」(目澤)と昨年から変更せず。変えるところは変え、変えないところは変えない。柔軟なセッティングが引き寄せた、ツアー初優勝だった。
【河本結の14本】※アクサレディス優勝時
1W:キャロウェイ エピックフラッシュ サブゼロ(8.5度、スピーダー569エボリューションⅣ)
3W:キャロウェイ ローグスター(15度、スピーダー661エボリューションⅣ、硬さS)
5W:キャロウェイ ローグスター(18度、スピーダー661エボリューションⅣ、硬さS)
UT:キャロウェイ XR OS(19度、MCH70、硬さS)
5I〜PW:キャロウェイ Xフォージド(NSプロ850GH、硬さS)
48、52、58度:キャロウェイ マックダディフォージド(NSプロ950GH、硬さS)
PUTTER:オデッセイ トゥーロン アトランタ
撮影/三木崇徳