浅くて低い重心で、スピンを減らして飛ばせるみたい
数日前にUSGAの認定リストに載ったことが話題となっていたタイトリストの「TS4」ドライバー。いつ発表されるかが注目されていたが、日本未発表のまま英語版公式サイトに掲載されていた。
特徴は低く、浅い重心。それによりスピン量を減らし、TS2、TS3よりもさらに飛距離に特化したモデルとなっているようだ。TS2、TS3も「スピード」を売りにしたモデルだが、TS4の売り文句は「低スピン、ハイスピード」。兎にも角にも低スピンで、飛ぶ弾道になるということのようだ。
ヘッド体積は430CCと小ぶりで、TS2が「モダンな形状」なのに対し、TS4は「トラディショナルな形状」とのことなので、タイトリストの伝統の洋梨顔であることが予想される(公式サイトにはアドレスルックの画像が確認できなかった)。
画像を見ると、ウェートがフェース側に配されているのが見えるが、これにより浅・低重心化しているのだろう。重心が浅いと打ち出し角が低くなりやすいが、その分スピンが減りやすく、低重心だと重心より上でヒットしやすく、これまたスピンを減らしやすい。
いいことばかりに思えるが、ボールに十分なスピンがかからないとドロップしてかえって飛距離をロスする可能性もあり、低スピンはヘッドスピードのあるゴルファーには恩恵になる一方、十分なヘッドスピードがないとボールが上がり切らないというリスクにもつながる。
小ぶりであることも含め、昨今の460CCに馴染めないプロ・上級者の使用がもっとも見込まれるクラブではないだろうか。
プロモデルで小ぶりとなると、現行モデルでは435ccのテーラーメイドのM5ツアーが思い浮かぶが、M5ツアーは浅重心は謳っていない。その意味でも、独自性のあるクラブと言えそうだ。
米国での発売は6月下旬とのこと。日本での発売はあるのか? 注目だ。