随所にこだわりがみられる考え抜かれたセッティング
中里といえば平均飛距離291.59ヤードの飛ばしが魅力の選手。その飛ばしギアを取材すると、中里が「これです」と示したのが契約先であるキャロウェイのエピック フラッシュ サブ ゼロ。
マスターズで優勝まであと一歩に迫ったフランチェスコ・モリナリも使う、キャロウェイ契約プロのド定番モデルだ。
「エピック フラッシュ サブ ゼロの『ダブルダイヤモンド』っていうモデルです。ディープフェースで真っすぐに構えやすいのがいいし、打ってみたらボール初速が2m/s近く上がったので驚いたんです。コースでは風などの影響があるのではっきりとは分かりませんが、飛び出していく球のスピードは確実に速くなっているように感じます。打感もいいので今シーズンはこのドライバーを武器に戦います」(中里)
ボールはクロム ソフト Xの「トリプルトラック」を使用。「飛距離、スピン性能、弾道の高さ、どれをとっても申し分ない」と好評価で、3本線をパットのラインに合わせるのもお気に入りのようだ。
日本のプロゴルファーは海外の選手に比べ、契約先のメーカーで14本を揃えることが少ない傾向があるように感じるが、中里は14本すべてをキャロウェイで揃えている。面白いのがアイアンで、9番アイアンが2本入っている。
ローグ プロの9番のロフト角は40度。APEX MBの9番のロフトは42度で、そこから47度のAPEX MBのPW、52度のマックダディ フォージドへとつないでいる。飛距離のある選手に特有の、“下が厚い”セッティングといえる。
そろそろ初優勝が見たいプロの一人である中里。考え抜かれたセッティングで、今年こそはやってくれそうだ。
【中里光之介の14本】
1W:キャロウェイ エピック フラッシュ サブ ゼロ ダブルダイヤモンド(9度、スピーダーTR 757、硬さX)
3W:キャロウェイ エピック フラッシュ(15度、スピーダーTR757、硬さX)
2UT:キャロウェイ エピック(18度、ツアーAD HY-95、硬さX)
5 I~9I:キャロウェイ ローグ PRO(NSプロ モーダス プロトタイプ、硬さX)
9I~PW:キャロウェイ APEX MB(NSプロ モーダス3 システム3、硬さX)
52度:キャロウェイ マックダディ フォージド(NSプロ モーダス3 システム3 TOUR125、硬さX)
56度:キャロウェイ マックダディ フォージド(NSプロ モーダス3 システム3 TOUR125、硬さX)
60度:キャロウェイ マックダディ フォージド(NSプロ モーダス3 システム3 TOUR125、硬さX)
PUTTER:オデッセイ ワークス ヴァーサ タンク マークスマン(シャフトはストローク ラボ)