スピーダエボリューションTR弐、ディアマナプロトがお目見え
ツアープロの要望に応えたハードヒッター向けの手元調子のモデル「スピーダー エボリューションTR」は2世代目のプロトタイプがお目見えした。その名も「スピーダー エボリューション弐」だ。
前作の手元調子を少し真ん中に寄せることで操作性がよくなりドローやフェードも打てるものに仕上がったという。
以前、欧州ツアー「ホンマ香港オープン」で取材したところ、フジクラ製品の中でヘッドスピードが速くてもしっかりと叩けて曲がらないとTRは一番人気だった。2世代目は少し真ん中にしなりを持たせることでツアープロだけでなくアマチュアゴルファーにも使いやすいモデルになったと言えそうだ。まだ発売は未定だそうだが待ち遠しいところ。
そしてユーティリティ用の「TR HYBRID」。「スピーダー エボリューションTR弐」の流れに沿ったモデルでコントロール性能が高く、グリーンを狙うユーティリティでのショットで威力を発揮するように設計されている。
ドライバーにTRを使用した場合にその流れを切らさないようにUTまでつながるようになるという。重量帯は80グラム台からラインナップされるようなので発売されればぜひ試してみたい。
三菱ケミカルからは、「ディアマナ」シリーズのプロトタイプがお目見え。コスメは「DF」とほぼ変わらないがあくまでプロトタイプ。中身はボール初速を上げることを追及したという飛距離性能が期待できるモデルだ。
素材や使われている技術はまだ明かされていないが「BF」「RF」「DF」とプロにも使用者が多く人気の新モデルだけに非常に気になるところだ。
そして、ピンからは新モデルのアイアン「BLUEPRINT」(ブループリント)。PGAツアーではバッバ・ワトソンやトニー・フィナウなども既に使用しているモデルで話題になっているマッスルバックのモデル。
実際には今までのモデルにないコンパクトでシャープ、しかもフォージドの文字が刻まれている。正式なコメントではないがトウヒールに重量を配分し慣性モーメントは高めで見た目とは裏腹にやさしいんだとか。
手にしてすぐにプロアマでテストした大槻智春に聞いてみたところ、「今までのモデル(iBLADE)よりも重心が高いせいかスピンも適度に入るし球の操作性が高いと感じました。それと打感ですね。ボールを押して行けるような食いつくような打感ですごく気に入りました。距離感はまだ慣れていませんが明日から実践投入します」(大槻)
他にもヤマハから藤田寛之や谷口徹が使用する予定のプロトタイプのドライバーやアイアン、武藤俊憲や手嶋多一が使うミズノプロのプロトタイプ、ホンマから契約フリーになった岩田寛はJ・ローズモデルのアイアンを使用するなど、開幕から新製品を実践で試す選手が続々と登場している。今後の動向を追いかけたいところだ。