左ピンでピッチングウェッジを持ったら「ゴチになります! って感じです」
まず「ドライバー!」と答えてくれたのは、木戸愛と小祝さくら2人。
今季はオフにオーストラリアで5週間の合宿を経て2012年以来の2勝目を目標にする木戸愛は「ドライバーをしっかり振れることが大事だと思います。ドライバーが振れるとプレーのリズムが作っていけますね」という。長身から思い切って振り切る木戸のドライバーショットは確かに見ごたえがある。
同じくドライバーと答えた小祝さくらは、辻村明志コーチのもとプレッシャーの中でもしっかりと振り切れるスウィングをいつも練習しているという。
「自分のゴルフの要になるのはドライバーです。ドライバーをしっかり振り切って、セカンドショットに向かいたい」と話してくれた。
ドライバーと言えば、飛ばし屋としても注目されるツアールーキーの山路晶の得意技はドライバーかと思いきや、ピッチングウェッジが得意だという。また、ピンポジによってさらに得意なショットになっていくそうだ。
「アイアンショット全般が好きなんですけど、120から130ヤードくらいでピッチングをしっかり振れる距離が残った時はピンを狙っていけます。特にピン位置が左に切ってあったら持ち球がドローなのでドンピシャな感じで“ゴチになります!”って感じです(笑)」(山路)
とルーキーらしく天真爛漫に話した。山路と同じくピッチングと答えたのはユン・チェヨン。
「あんまり飛ぶ方ではないのでユーティリティも得意なんですけど、やっぱりパー5の3打目でピンを狙って打つピッチングが得意です。100ヤードくらいで距離のコントロールをしながら方向性を出して打つのが好きなんです」(チェヨン)
と話した。ユン・チェヨンのプレーを観戦する際にはぜひ100ヤードの距離に注目しよう。他にいたのはアイアン派。
「私は9番アイアンのライン出しショット。ピンが左に切ってあるとドローでビタッっとピンにつけるイメージ湧きますね」(成田)
と話したのは成田美寿々。確かに成田と言えばライン出しショットでベタピンにつけているイメージがある。イメージと得意技が同じプレーヤーということだ。成田と同じくアイアンの中でも9番と答えたのが永井花奈だ。
「球の高さが欲しくて開幕戦では上がりやすいアイアンを使っていたのですが、風が強いと(球が)弱いこともあって。それで新しくアイアンを作っていただいたら高さも出るんですけど、低くおさえたショットも打てるようになったんです。だから9番アイアンでおさえたショットが今の私の必殺技です」(永井)
と、クラブを新調したことでシーズン中に必殺技を生み出した(?)という選手もいるようだ。また、福田真未は合宿中に力を発揮できる得意技をあみ出した。
「オフのタイでの合宿から練習しているのですが、低い球で打つアイアンショットです。開幕からずっと風が強かったので結構多用しました。思い通りの弾道で打てるようになってきたので、特に風が強いコンディションでは力を発揮できそうです」(福田)
とオフの練習をしっかりと武器としてモノにしていたようだ。最後は得意なクラブというよりも距離を教えてくれたのがキム・ハヌル。
「得意な距離は、80~100ヤードです。子供の頃から得意だったんですよね。ウェッジ3本で距離や状況で使い分けています。パー5の3打目はその距離を残すようにマネジメントしています。ピンに向かってピタッと行くのは気持ちいいですから」(ハヌル)
と話した。この距離を残すためにマネジメントしているというのだから、まさに彼女にとっての「魅せ場」なのだろう。
それぞれの選手の「ここは負けない!」というプレー。ツアー観戦に行く際にはぜひ注目してみよう!