4月のマスターズ、5月の全米プロの狭間で目下PGAツアー熱はやや下降気味? いやいや25日開幕のチューリッヒクラシック・オブ・ニューオリンズはこんなにも見どころが満載。ワクワクするような展開が期待できそうだ。

チューリッヒクラシックの歴史は1938年にさかのぼる。名称は時の流れとともに変われどニューオリンズを舞台に熱戦が繰り広げられのはいまも同じ。歴代チャンピオンにはバイロン・ネルソンやジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、トム・ワトソンらそうそうたる面々が名を連ねている。

ところが日程の問題もありいつしか大会をスキップする選手が多くなり、ツアーでもマイナーな試合のひとつに数えられるようになった。

「このままでは歴史のある大会が消滅してしまう」と考えた主催者が一昨年、競技フォーマットを2人1組で競うツアーで唯一のチーム戦に変更したところ人気がV字回復。ビッグネームが次々と手を挙げにわかに活気づき、選手たちにとってもファンにとっても楽しみな一戦に生まれ変わった。

画像: 昨年のチャンピオンはビリー・ホーシェル(左)とスコット・ピアシー(右)チーム(撮影/姉崎正)

昨年のチャンピオンはビリー・ホーシェル(左)とスコット・ピアシー(右)チーム(撮影/姉崎正)

昨年のチャンピオンはビリー・ホーシェル&スコット・ピアシー組。そして今年の出場者リストにも面白い顔ぶれが続々。

本命はワールドカップでチーム優勝したこともあるアダム・スコット&ジェイソン・デイのオーストラリアペア。対抗馬はパトレイック・リード&パトリック・キャントレーの“パトリック”コンビやセルヒオ・ガルシア&トミー・フリートウッドの欧州ペアら。

画像: アダム・スコット(左)とジェイソン・デイ(右)の豪州コンビは本命ペアのひとつ

アダム・スコット(左)とジェイソン・デイ(右)の豪州コンビは本命ペアのひとつ

なかでも注目はメジャー3勝、世界ランク3位のブルックス・ケプカと欧州ツアーが主戦場の弟チェイスの兄弟ペアだろう。一昨年の大会で2人は5位タイに入っており今回は息の合ったプレーでさらなる上位を狙うつもりだ。

他にも95年のチャンピオン(個人戦)デービス・ラブ三世と息子ドルー(ラブ四世)がコンビを組むのも話題。2人はツアー恒例のPNCファザー・サンチャレンジでも上位を賑わしており親子競演が楽しみだ。

残念ながら日本勢は出場していない。せっかく松山英樹と小平智がPGAツアーに常駐しているのだから2人がコンビを組むところも見たかったが連戦が続くだけに無理はいえない。

ちなみに試合フォーマットは初日と3日目が2人の良い方のスコアを採用するフォアボール、2日目と最終日は2人が1つのボールを交互に打つフォアサムで競われる。80組中決勝ラウンド(3日目&4日目)に進むのは35位タイまで。チーム戦ならではの選手たちの表情に注目だ。

画像: マキロイみたいにピタッと止まるフィニッシュの取り方~HARADAGOLFで上手くなる~ youtu.be

マキロイみたいにピタッと止まるフィニッシュの取り方~HARADAGOLFで上手くなる~

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