女子ツアー「アクサレディス」で優勝した河本結、臼井麗香の黄金世代と最終組でプレーし、4位タイでフィニッシュした脇元華。174センチの長身、名前の通りの華やかな印象を持つスター候補生だが、そのスウィングはいかがなものか。プロゴルファー・中村修が「フジサンケイレディス」の練習日に取材した。

2017年のプロテストに合格できず、その年のQT(予選会)はエントリーミスのため不出場。そこから台湾ツアーのQTを見事に1位通過すると優勝も果たし、出場5試合でランキング8位という成績を収めた脇元選手。

「台湾はコーライでスピードも遅かった。最初は手こずったんですが、そこもしっかり強く打つ、芝に負けない球の転がりを練習になりました」と、台湾での経験を語ってくれました。

画像: フジサンケイレディスの練習日。リラックスした状態で練習ラウンドに臨んだ脇元華

フジサンケイレディスの練習日。リラックスした状態で練習ラウンドに臨んだ脇元華

174センチの長身で華やかな見た目とは違って、地道に経験と成長を続けてきている脇元選手ですが、自分のゴルフは「ドライバーは飛ばないけど、あんまり曲がらない。アイアンは好きなのでバーディが獲れる位置にしっかり乗せたいです」と言います。

そんな脇元選手は、今年QTランク23位の資格で前半戦に挑んでいます。目下の目標はもちろん初優勝……に加え、6月に1度目が行われる優先出場権のシャッフル「リランキング」までに順位を一つでも上にあげておくことでしょう。現在は650万円余を稼ぎ、暫定リランキングは7位と好位置につけています。

フジサンケイレディスでの練習ラウンドについて歩いたところ、ゆったりとしたスウィングから放たれる正確なアイアンショットで何度もピンそばにつけていました。ここ川奈ホテル富士コースはアップダウンと深いバンカー、そしてコーライグリーンが特徴ですが、台湾でコーライグリーンの経験値を積んだ脇元選手、相性は悪くなさそうです。

画像: アイアンショットが得意としている脇元。今後の注目選手のひとりだ

アイアンショットが得意としている脇元。今後の注目選手のひとりだ

ドライバーは飛距離アップが目下の課題で、素振り用の練習器具を使ってしっかり素振りしていました。インパクト前に体が開いてしまうところを修正して飛距離アップを目指していると話します。

現時点での手応えを聞くと、「自分が想像していたよりリランキングは突破できて(いい順位にいることができて)います。でもあと2、3試合で1000万円まで届いておきたいところです」と答えてくれました。

台湾ツアーでの経験も重ね、課題を見据えながら一歩ずつ階段を上るように地味な練習を積み重ねています。リランキングをクリアし後半戦に出場することで今シーズン大きく成長することにつながるはずです。今後の脇元華に注目しましょう。

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