女性が出産後も働き続けることが当たり前の昨今、その波はプロゴルフの世界にも訪れている。ママさんゴルファーとしてツアーを戦う甲田良美を取材した。

美人プロとして活躍し、ツアー1勝を挙げている甲田良美。2014年に結婚後、2015年に長男・将玄(しょうげん)君を出産。出産後もプロゴルファーとしての活動を続けており、現在はステップアップツアーを中心に、レギュラーツアーのマンデートーナメントなどにも積極的に参戦している。

とはいえ、その道のりは平坦ではない。世の働くママたちと悩みは同じで、試合に出ようと思えば保育園から親族まで、子供を預ける手配がまず必要となる。ツアー会場に連れていくわけにもいかないからだ。

画像: パナソニックレディスの会場で、息子・将玄くんとポーズを決める甲田良美。3歳の将玄くんはまだまだママが恋しいお年頃だ

パナソニックレディスの会場で、息子・将玄くんとポーズを決める甲田良美。3歳の将玄くんはまだまだママが恋しいお年頃だ

「3日間の競技でも、練習ラウンドや移動も考えると4日か5日間は子供を預けて家を空けなければなりません」(甲田)

というわけで、4、5日子供を預けて“出張”することのハードさは、子育て世代ならば誰もが分かるところだろう。端的に言って、大変だ。

そんなママゴルファーが切望しているのが、LPGAが設置を進めている「託児所」の存在。文字通り、選手たちが練習したり試合に出ている間、子どもを預けられる施設のことだ。甲田は言う。

「LPGA(日本女子プロゴルフ協会)が託児所を設置する方向で検討してくださっているようなので、そうなるとすごく助かります。試合会場に連れて行って預かってもらえたら、子供にとっても負担が少なくなりますし大変ありがたいです」

画像: 練習ラウンドを終えてハイタッチ。働く間息子を誰に、あるいはどこに預けるか。女子プロゴルファーでも、会社員ママと悩みは同じ

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LPGAは「(放映権の取得により)持続可能な財政基盤を確立することで長年選手の皆様が望んでいるフィットネスカーの導入や託児所の設置等に投資」(LPGA公式サイトより)することを検討しているという。

女子プロたちが安心して子供を預けられる環境がツアー会場にあれば、選手たちもより安心して出産し、その後ツアーへ復帰するという青写真を描けるようになるはずだ。

現在、甲田良美、佐藤靖子、佐々木慶子、土肥功留美の4名が、子育てとツアー参戦を両立させ、戦っている。彼女たちに続く選手が今後もどんどん出てきてもらうためにも、LPGAには託児所設置の促進を期待したい。

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