ファルドがジョージア州オーガスタで勝った週に生まれたから「ジョージア」
「サロンパスカップ」が始まる。この試合で毎年注目されるのが「海外選手枠」。今年は昨年の全英オープンを制したジョージア・ホールが参戦する。
2015年にはチョン・インジ、2016年にはレキシー・トンプソンが海外選手枠で優勝をかっさらい、世界基準の実力を見せつけたとだけあって、今回のジョージア・ホールも侮れない。どんな選手なのか、今一度おさらいしてみよう。
ジョージア・ホール(GEORGIA HALL)はイングランド出身の23歳でプロ転向は2014年。2018年の全英リコー女子オープンで地元優勝し、欧州女子ツアーの賞金女王にもなっている。
2019年の米女子ツアーでは上位フィニッシュは少ないものの着実に予選通過を果たし、ロレックスランキング20位の資格で今大会に出場する。日本女子ツアーへの参戦は初めてだ。
平均飛距離は266.60ヤード。米女子ツアーの中で見ると全体の45位だが、それでも日本女子ツアーでドライビングディスタンス1位の葭葉ルミの254.24ヤードを10ヤード以上上回る。飛距離を武器に日本のコースを攻略できるか。
ジョージア・ホールという名前の由来はマスターズが行われているジョージア州からきているそう。
「父がゴルフが大好きで、ニック・ファルドがマスターズで優勝したまさにその週に私が生まれたのでその名前をいただきました。ファルドのお嬢さんもジョージアという名前で、この名前をとても気に入っています」(ジョージア・ホール)
とのこと。ちなみにキャディでボーイフレンドのハリー氏が考えてくれた愛称「GG(ジージー)」が気に入っており、日本のファンにもそう呼んで欲しいということなので、応援の際はぜひGGと呼んであげよう。
「母国では年明けは寒いので調子が出なかったけれど、4月中旬くらいからどんどん調子が上がってきているのでいい状態です。日本の芝は他と違うのでどうなるかたのしみ。またフェアウェイはたくさんの素晴らしいファンであふれていると思うので、会えるのが楽しみです」(GG)
とコメントを寄せた。自身のプレーについては、
「コースの上で怒ったりイライラしたりしないです。精神的に安定したプレーヤーなので落ち着いたメンタル、パッティングが見せ所です。オリンピックの開催は次回は日本ですよね。大きな夢のひとつなので、なんとしてでも出場資格に入って金メダルを勝ち取りたいです」(GG)
と話した。そんなGG、5月8日木曜はインコース12時14分より日本の飛ばし屋のひとり比嘉真美子とディフェンディングチャンピオンのシン・ジエと同組でスタートだ。飛ばしとテクニックの競演で見ごたえのありそうな組だ。
今回の会場、茨城ゴルフ倶楽部は女子ツアーの中でも最寄り駅から近いコース。つくばエクスプレス「みらい平駅」から臨時バスで5分と気軽に足を運べるので、ぜひ観に行ってみてはいかがだろうか。応援の際の掛け声は、ぜひ「ジージー!」で。
撮影/矢田部裕 取材大会/ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ