「朝一のティショットがミスしがち」というゴルファーは多い。これは一体なぜなのか? また、その対処法はあるのか。プロも教えるメンタルコーチ・池努に教えてもらおう。

プロ、アマ問わず永遠の課題といえること、それが「朝イチのティショット」ではないでしょうか?実際にサポートするプロ選手や学生ゴルファーからも多く相談をもらいます。

「朝イチのティショットが一番緊張します。どうすれば緊張を減らせますか?」
「朝イチのティショットがうまくいけば流れにのれるけどミスすることが多いんです」

また極端な方は、

「朝イチのティショットで今日のゴルフが決まる」とまで言われる方もいます。それぐらいファーストショットはゴルファーにとって「特別な1打」になっているようです。

あなたはいかがでしょうか。「朝イチのティショット」上手くいくほうですか?

今回の記事では、その「朝イチのティショット」をできるだけ気持ちよく打つ方法について書いていきます。

朝イチが上手くいかない理由は3つある

まずは朝イチのティーショットがうまくいかなかったときの主な原因を自分なりにさぐってみてくださいね。大きく分け3つの要因にまとめました。あなたはどの要因が該当するでしょうか?(※技術的な要因は省いています)

画像: あなたが朝一のティショットが上手くいかなかっや原因は?(撮影/大澤進二)

あなたが朝一のティショットが上手くいかなかっや原因は?(撮影/大澤進二)

要因1:体が動いていない

ウォーミングアップ不足や寒さで体が動いていないように感じる。アップがしっかりできているときは良いショットにつながっている。

要因2:緊張感が体を硬くし、スイングに影響している

慣れていないな人たちとのコンペやラウンドでいつもより緊張し、体がカチコチになりスウィングがうまくいっていないように感じる。

要因3:朝イチから完璧や理想を求めすぎている

理想を求めすぎることが緊張やプレッシャーにつながっている人のことです。プロであれば朝一番から理想のスウィングを求めることも自然ですが、アマの方であればその日その日でアップする時間も十分にあったり、なかったり。また同伴者の兼ね合いで自分のペースで準備できないこともあるでしょう。そう考えると、そもそもスタートのショットから完璧を求めることがナンセンスな気もするはずです。

あなたは上記の要因で何が当てはまるでしょうか?

良いショットを打てる体の状態をつくる

要因がわかったら次に「良いショットを打てる体の状態」にアプローチする方法を考えていきましょう。要因1、2に該当した方はラウンド前に行うウォーミングアップの「ルーティン」を用意するといいでしょう。この際に大切なポイントは「毎ラウンドで必ず行えるルーティンにする」ことです。

少ない時間で実施でき、コースや同伴者など、どんな条件であってもできるようなものを用意しましょう。

「全身のストレッチ→体を暖めるためのエクササイズやスウィングに近い動き→素振りを○回する」などを用意します。

そすすれば、「そのルーティンを実施できれば少なからず大丈夫」という安心感が生まれ、緊張もほぐれるはずです。あなたオリジナルのウォーミングアップのルーティンを実施し、できる限りの体の準備をしてファーストショットにのぞみましょう。

朝イチのハードルは下げよう

そして、要因2、3に該当した方の対処法はズバリ「ハードルを下げる」ということです。ハードルを下げるとは、要するに朝一のティーショットから「完璧に近いショット、ナイスショット」というような高得点を狙わないということです。

たとえば、「朝イチは60点のショットでそんなに飛ばなくてもOK。フェアウェイに乗れば二重丸。ラフでも合格」というような感覚でハードルを下げるわけです。

理想を掲げるのはいいことですが、理想が高すぎるとそうならなかったときのギャップが「ダメだ」「失敗した」とネガティブな思考につながり、マイナスな感情を呼ぶことにもなります。

理想が高すぎていた方は、ハードルをさげることで不必要なプレッシャーは排除してしまいましょう。

今回の記事では「朝イチのティーショットを気持ちよく打つ方法」を簡単にお届けしました。まずは要因をさぐり、そしてルーティンをつくり実践する。またはハードルを下げて不必要なプレシャーをなくし、気持ちよくファーストショットを打てる状態にアプローチしてもらえると良いかと思います。ぜひ、実際にコースで試してみてくださいね。

This article is a sponsored article by
''.