すくい打ちで飛距離をロスしていませんか?
みなさん、こんにちは! USLPGAティーチング会員の小澤美奈瀬です。今回は、ボールを上げようとする動きを矯正する、「ボール2個打ちドリルpart2」です。みなさんのすくい打ち、直しちゃいま~す!
「ボール2個打ちドリル」は、ボールを自分から見て縦に2個並べて打つことで、スクェアなインパクトを身につけるドリルでした。今回はボールを2個、離して横に並べてセットします。これは、インパクトで適正なロフトでボールをとらえるためのドリルになります。
アマチュアの人によく見られるのが、ボールを上げようとしてインパクトがアッパーになる「すくい打ち」のスウィングです。このすくい打ちの問題点は、インパクト時にフェース面が上を向くために、ロフト角が多くついてしまうこと。こうなると必要以上に高い球になり、飛距離をロスします。
そんな悩みを持った人におススメなのが、このドリルなんです。飛距離のロスがなくなるということは? そう、飛距離アップということです!
では、やり方を説明します。用意するのはボールが2個。そして最初は9番アイアンを使います。
まず通常のショットの時に実際に打つ所にボールをひとつ置き、その15センチくらい先にもうひとつボールをセットします。この2つ並べたボールをどちらも打つのですが、一度のスウィングで最初のボールを打った後に、15センチ先にあるボールも打っていきます。
最初に言ったようなインパクトでアッパーに入っているすくい打ちタイプの人は、ひとつ目のボールを打つことはできても、2つ目を打つ前にクラブヘッドがフィニッシュに向かう上昇軌道に乗ってしまうので、2つ目のボールにまったく触れないか、トップしてしまいます。
そういう人は、2つ目のボールに「届かせよう」という意識を持ってスウィングをすることで、ヘッドが長く低く出ていくようになってきます。2つ目のボールもしっかりと、真っすぐに飛ばすことができるようになったら、インパクトをゾーンで球をとらえられるようになった証拠です。
インパクトでフェース面が適正のロフト角度で当たるようになり、方向性も良くなり、球も飛ぶようになってきますよ。
ヘッドを低く出そうとして、左手の甲をボールにぶつけるとか、そういう意識でやると、適正なロフト角で打てなかったり、普通にショットを打つ時にクラブのリリースが上手くできなくなったりしてかえって飛ばなくなったりします。しっかりウェート乗せていき、リリースを入れながらダウンブローで球をゾーンでとらえる打ち方を身に付けてくださいね。
このドリルはちょっと難易度が高いので、もし2個のボールの間隔を15センチ離してやってみて球に当たらないときは、最初は5センチからスタートして、その次は10センチ、そして15センチというふうに少しずつ間隔を広げていくとイイと思いま~す。そして、15センチ離してもドンドン打てるようになってきたら、打つクラブを9番から次第に6番アイアンくらいまで番手を上げてトライしてみてください!
さあみなさん、「ボール2個打ちドリルpart2」で球を力強く飛ばしていきましょ~! 飛距離もアップです! イェ~イ!
※練習は周囲の環境に十分に気をつけて行ってください
撮影協力/ヒルズゴルフアカデミー