開催中のリゾートトラストレディスで初日トップに立った黄金世代の原英莉花。原といえば、時折ティグラウンドで見せる、クラブを体の正面に構えて左目をつぶって「狙いをつける」ポーズが印象的。ところで……あれってなにをどう見ているんだろう? 練習日に本人に聞いてみた。
原英莉花がティグラウンドでやる狙いをつけるルーティン。アマチュアゴルファーも似たようなことをよくやるが、正直たいした意図はなく「おまじない」程度だったりしがち。ではプロは実際なにをどう見て、なにを考えているのかだろうか?
「あれは、ターゲットをシャフトの左側に合わせているんです。狭いホールや、ターゲットを絞りたいときにやっています。シャフトを使ってターゲットからボールまで線を引いて、フェースを(その線に対して)スクエアにセットしてから、体をセットアップしています」(原)
というわけで、さすがプロ。ターゲットをきっちりと絞りこみ、それに対してフェース面、そして体をスクェアにセットするための方法だと教えてくれた。いつもやるわけではないというから“ルーティン”とば呼べないが、セットアップの方法のひとつのようだ。
ちなみに、弾道自体のイメージは、ボールの後ろに立って素振りをするときにイメージしているのだという。そのイメージに対し、より精密に狙いたい場合に「狙いをつける」セットアップを組み入れるようだ。
ドライビングディスタンス8と飛ばし屋ながらフェアウェイキープ率も55位で、トータルドライビング8位のドライバー巧者として知られる原。こんな何気ない仕草の中にも、プロならではの工夫と知恵が詰まっているのだった。