PGAツアー「ザ・メモリアルトーナメント」3日目に64のビッグスコアを叩き出し、久しぶりの優勝争いを見せてくれた松山英樹。現地で取材したゴルフスウィングコンサルタント・吉田洋一郎が、松山英樹のプレーぶりをまとめた。

改めて「凄さ」を見せてくれた

練習日の時点から調子の良さを感じさせてくれていた松山英樹選手。本戦に入っても、調子の良さがそのままキープされていました。初日71、2日目70とアンダーパーを並べ、3日目に8バーディ・ノーボギーの大爆発。

そのラウンドについて歩きましたが、改めて才能という意味ではすごいものを持っていると思わせてくれました。一流選手が集うフィールドの中で、あれだけ他を圧するプレーができる。スコアを作ることができる。やはり、メジャーを獲れる男子日本人選手は松山選手しかいないと感じました。

画像: パットの新スタイルがハマり、ショットも良くなってきたという松山(撮影/吉田洋一郎)

パットの新スタイルがハマり、ショットも良くなってきたという松山(撮影/吉田洋一郎)

実は3日目を終えて帰国する予定だったのですが、「松山選手が勝ちそうだ!」ということで、急遽滞在を1日伸ばすことに。最終日は残念ながらスコアを伸ばせず、6位でフィニッシュしましたが、その内容は3日目とそう遜色ありませんでした。

ほんの少しの差でスコアに大きな違いが生まれる。それがPGAツアーですし、本人も前日の夜は部屋が暑くもないのに体が熱っぽかったというように、久しぶりの優勝争いの中で、いつもと違う精神状態だった影響もあったかもしれません。

松山選手の変化でいえば、パッティングストロークの変化。これは功をそうしているようで、最終日も2、3メートルのいやらしい距離のパットをいくつか沈めるシーンを見せてくれました。すごく改善できていると思いますし、新スタイルがハマっていると思います。

また、マスターズで見たときは大きかったショットの曲がり幅も、だいぶ少なくなってきていました。「雲泥の差」と表現していいレベルで、ショットも上向きです。

同組でプレーした同じ27歳のカントレーにこの試合での勝利はゆずりましたが、次は松山選手の番でも不思議はありません。来週に迫った全米オープン、そして全英オープン、さらにはツアーのプレーオフと続く大一番、松山英樹選手を引き続きウォッチしたいと思います。

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